【私的 2010年代 洋楽ロック名盤 50選】023:ファーザー・ジョン・ミスティ / 024:レックス・オレンジ・カウンティ

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2010年代も残りわずか。

これから、まだまだ2010年代を代表するアルバムは出てくるかもしれまんが、現段階での私的名盤を選んでみたいと思います。

各回ごとに2枚ずつ選んでいきますが、あくまでランキングではなく順不同で紹介していきます。

 

023:Pure Comedy / ファーザー・ジョン・ミスティ

 


PURE COMEDY

 

1枚目は、アメリカ、メリーランド生まれのシンガー・ソングライター兼マルチ奏者のファーザー・ジョン・ミスティ(Father John Misty)です。本名はジョシュ・ティルマンで芸名として活躍しています。

 

選ぶのは素晴らしすぎる名盤『Pure Comedy』です。

 

彼を紹介する際には、必ずと言っていいほど〈フリート・フォクシーズの元ドラマー〉という前置きがつきまとっていましたが、本作でそれも完全に払拭したといえるでしょう。

 

深みのある歌声とオーケストラ・アレンジをほどこした壮大な楽曲など多彩なアレンジが圧巻。今話題のエルトン・ジョンルーファス・ウェインライトなどを思わせる叙情的な魅力にあふれています。

 

2010年代のディスコグラフィです。

  • 『Fear Fun〔2012〕』
  • 『I Love You, Honeybear〔2015〕』
  • 『Pure Comedy〔2017〕』
  • 『Gods Favorite Customer〔2018〕』

 

次のアルバムも期待して待ち望んでいます。

 

 

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024:Apricot Princess / レックス・オレンジ・カウンティ

 


Apricot Princess [解説・歌詞対訳 / 国内盤CD] 日本独自企画盤 (BRC579)

 

そして、もう一方は、イギリス出身のアレックス・オコナーによるソロプロジェクト、レックス・オレンジ・カウンティ(Rex Orange County)です。

 

現在若干20歳前半の彼ですが、『Apricot Princess』は音楽業界が絶賛した作品です。

 

ロックとジャズをまたぐこの感じ、私的にはソンドレ・ラルケルーファス・ウェインライト、引き合いに出されているジェイミー・カラム、さらにはスティービーワンダーまで、幅広いイメージを感じますが、とにかくアレンジ含め楽曲が最高です。

 

ロック色の強い曲は若さが全面に出ている印象もあり、一転、ジャジーサウンドになるとしっとりと円熟味すら感じられ、ただものでないです。

 

それもそのはず、エイミー・ワインハウスやアデル、ジェイムス・ブレイクらを輩出したブリットスクール(英国政府が1991年に創立したパフォーマンス・アートとメディア教育のみに焦点を絞った英国唯一の無償学校)出身で、まさにサウス・ロンドンど真ん中のスタイルを吸収しています。

 

 2010年代のディスコグラフィです。

  • 『Apricot Princess〔2017〕』

 

次作にも期待したいです。

  

 

ぜひ、聴いてみてください。次回も次なる「名盤」、チェックしてみてください。

【私的 2010年代 洋楽ロック名盤 50選】021:アーケイド・ファイア / 022:デストロイヤー

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2010年代も残りわずか。

これから、まだまだ2010年代を代表するアルバムは出てくるかもしれまんが、現段階での私的名盤を選んでみたいと思います。

各回ごとに2枚ずつ選んでいきますが、あくまでランキングではなく順不同で紹介していきます。

 

021:Reflektor / アーケイド・ファイア

 


Reflektor

 

 

今回ご紹介するのはカナダ出身の男女混成バンド、アーケイド・ファイア(Arcade Fire)です。

 

2014年にはフジ・ロックのヘッドライナーもつとめ、名実ともにビッグバンドの仲間入りを果たしました。

 

私的には1stの『Funeral』が彼らのアルバムの中で一番好きなので、それを超えるものというつもりはありませんが、『Reflektor』を名盤として選びたいと思います。

 

彼らの1stが好きな理由としては高揚感あふれるドラマティックなメロディにあるのですが、この『Reflektor』にもそれが感じられます。

 

静と動のメリハリが効いていて曲に起伏があり、プロデューサーに元LCDサウンドシステムのジェームス・マーフィーを迎えた影響か、新たにダンスビートを取り入れたりとサウンド的にも新しい次元に突入したイメージが感じられました。

 

2010年代のディスコグラフィです。

  • 『The Suburbs〔2010〕』3rd
  • 『Reflektor〔2013〕』4th
  • 『Everything Now〔2017〕』5th

 

第53回グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞した『The Suburbs』も甲乙つけがたいぐらい傑作です。

 

 

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022:Kaputt / デストロイヤー

 


Kaputt [12 inch Analog]

 

そして、もう一方もカナダ出身のシンガー・ソングライターで、元ニュー・ポルノグラファーズで活動したダン・ベイハーのソロ・プロジェクト、デストロイヤー(Destroyer)です。

 

バンド名だけ聞くとメタル系のバンドかと想像してしまいそうですが、まったくそのイメージと逆で、どちらかというとメロウでソフィスティケイトされたAORに近いサウンドです。

 

選ぶアルバムは2011年のピッチフォークでは年間ベスト・アルバムで第2位を獲得するなど評価も高い『Kaputt』です。

 

1曲目の「Chinatown」からいきなりの名曲で、ハーモニーやはもりも美しく、センスのかたまりともいえるギターワークや、サックスの音色にくらくらします。統一感のある世界観の中で、さまざまな表情をみせるグッド・ミュージックを展開していて、まったりしたい時などに最高です。

 

2010年代のディスコグラフィです。

  • 『Kaputt〔2011〕』
  • 『Poison Season〔2015〕』
  • 『Ken〔2017〕』

 

ニュー・ポルノグラファーズもポップで最高なバンドなので、オススメです。

 

 

ぜひ、聴いてみてください。次回も次なる「名盤」、チェックしてみてください。

【私的 新潮文庫の100冊 / 002】《考える本》弱くても勝てます:開成高校野球部のセオリー / 高橋 秀実

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大好きな文庫のひとつ、新潮文庫

 

キュンタのイラストでおなじみですが、定番のものから新たに選ばれるものまで、毎年100冊選書されています。

 

そこで、本家とかぶるものはもちろんありますが、自分の中のオールタイム「新潮文庫の100冊」を選んでいきたいと思います。

 

カテゴリーもならって〈恋する本〉〈シビレル本〉〈考える本〉〈ヤバイ本〉〈泣ける本〉に振り分けていきます。

 

 

《考える本》弱くても勝てます:開成高校野球部のセオリー / 高橋 秀実

 

 

 

 

令話初の甲子園も幕を閉じ、ひと段落しました。それにちなんでというわけでもありませんが、以前ドラマ化もされベストセラーになった本作をご紹介します。

 

あらすじ

 

甲子園も夢じゃない!?  平成17年夏、東大合格者数日本一で有名な開成高校の野球部が、東東京予選ベスト16に勝ち進んだ。 グラウンドでの練習は週1日、エラーでも空振りでもかまわない、勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ……。 監督の独創的なセオリーと、下手を自覚しながら生真面目に野球に取り組む選手たちの日々。 思わず爆笑、読んで納得の傑作ノンフィクション!

 

 

感想

 

この本の面白さは、常識を疑うということだと思います。

 

子供の時から野球でもなんでもいいのですが、それらに本気で取り組んできた人には、練習方法にしろ、マスターしなければいけないことにしろ、こうあるべきというものがそれぞれあると思います。

 

その概念がことごとく揺さぶられ、目から鱗が落ちまくります。

 

つまり、下手は下手なりに、どうやって勝つか、という方法を考え、それを実践しているのですが、その考え方が論理的かつ合理的なのです。

 

それを端的にあらわしているのが、監督が示したチームにとってのプライドを表現した部分にあります。

 

「俺たちは必要十分な練習を徹底的に追求する。これが俺たちのプライドだ」

つまり、このチームは本当に必要な練習しかしない。例えば、ダブルプレイは必要以上だからとらなくてもよい。自分の守備範囲を無理なくさばいてアウトにすることが必要十分なこと。ピッチャーはストライクをとることが必要十分。そして打者は打球を遠くに飛ばすということが必要十分。ベンチで声を合わせたり、ウォーミングアップを号令をかけて全員揃ってやるのは必要以上のこと。ヨソのチームはムダな練習をしてくれていると考えて、このチームは必要と思われる練習を徹底的にする。必要十分な練習の量と質に徹底的にこだわる、というのである。

 

もちろん、なんでも上手にできることは理想だと思いますが、このような考え方にたてば、誰でもプレイしていいんだという気にさせられます。

 

ただし、このやり方で勝つにはバッティングで必要以上に力を発揮し、打ち勝たなければなりません。その理論は、バッターそれぞれにあったやり方で伸ばしていきますが、その各自の方法論も面白いので、ぜひ読んでみてください。

 

 

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