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【読書の日記】19日目:空白の五マイル/忘れられた巨人

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読んでいる本。

「空白の五マイル」角幡唯介

忘れられた巨人カズオ・イシグロ

 

 忘れられた巨人

思えば、「わたしを離さないで」も、はじめはずっと全寮制の学校の話かと思っていたら実はSFでディストピア小説だったりしたわけで、この「忘れられた巨人」もそのようなおとぎ話のようなものであったとしても何も不思議ではなかったわけだ。

かつて国をおさめていたアーサー王の甥、ガウェインが登場し、みんなの隠されていた記憶のようなものが少し蘇ってきたあたりから、俄然面白くなってきた。第二部に進み、物語が徐々に動き出して、記憶をなくす原因が少しずつ明らかになってきました。

 

 アーサー王とは?

 さて、ここでアーサー王とは?と、自分は何も知らないまま読んできました。アーサー王とは実在の人物なのか、それとも架空の人物なのかそれすら知りません。実はここまで読んできて、アーサー王を知らないことによって、物語の理解が深まらないような気がずっとしていました。

そこで、少し調べてみました。もちろんWikipediaレベルでですが。

調べてみたところ、覗いてアーサー王の記述の長さにびっくりさせられました。何よりも参考文献の数の多さ。本当にご苦労様ですといいたいぐらいでした。

(一部抜粋しますと、)

〝中世の歴史書やロマンスでは、アーサー王は6世紀初めにローマン・ケルトブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされる。一般にアーサー王物語として知られるものはそのほとんどが民間伝承や創作によるものであり、アーサー王が本当に実在したかについては2017年現在も歴史家が議論を続けている。彼の史実性を証明する記述は『カンブリア年代記(Annales Cambriae)』、『ブリトン人の歴史(Historia Brittonum)』、およびギルダス著『ブリタニアの略奪と征服(De Excidio et Conquestu Britanniae)』に断片的に残されている。また、アーサーという名前は『ア・ゴドディン(Y Gododdin)』などの初期の中世ウェールズ詩にも見られる。〟

とのことで、史実か否かははっきりしません。アーサー王伝説が作品によって登場人物や出来事、テーマが異なっていてオリジナルなものは存在しないということは理解しました。この辺を理解しておくと作中に出てくる「ブリトン人」と「サクソン人」の関係や竜などファンタジックな要素がしっくりときますね。この世界感に親しんでいる人はすんなり理解できるのではないでしょうか。気になった方は続きを調べてみてください。

ただのおとぎ話なのか現代のイギリスに込められたメタファーなのかは最後の訳者あとがきや解説まで含めて、楽しみにしたいところです。

とはいえ、まだまだ物語は中盤、これからどんな展開を見せるのか続きが気になります。

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