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【うちの子に読ませたい 私的名著】6冊目:世界は「使われなかった人生」であふれている/沢木 耕太郎

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自分にとっての名著とは

自分にとっての名著とは、意識を変えてくれる原動力となるもの、将来後悔しないように気づきを与えてくれるものと考えています。

例えば、よく目にするのが「学生の時に読んでおけばよかった」などという後悔の言葉。本当によくわかりますし、苦手意識のあるものも何らかの方法で改善しなければそのまま苦手なまま過ごしてしまいます。

もちろんそれを受け入れるかどうかは子供次第で、ないよりはあった方がいいというレベルの話ではありますが、そんな気づきや苦手意識などを本で多少でも克服できるきっかけになればと個人的に思い、自分の子に勧める気持ちで私的名著をご紹介したいと思います。 

 

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6冊目:世界は「使われなかった人生」であふれている/沢木 耕太郎


 

子供の頃は、人生は一度しかないと頭ではわかっていても、どこか他人事で、ダメなら別の生き方でやり直せるんじゃないかと漠然と思っていました。でも人生も半ばをむかえると、仕事にしても恋愛にしても、別の生き方ってあったんじゃ、と後悔してみても人生って本当に一度きりなんだなという現実を痛感させられます。

今回ご紹介する『世界は「使われなかった人生」であふれている』、タイトルから本当に素晴らしすぎるんですが、こちらは、「暮らしの手帖」で連載されていたものを一冊にまとめたもので、(続編、『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』もあります)映画にまつわるエッセイです。

沢木耕太郎さんといえば、「深夜特急」をまず思い浮かべると思います(こちらももちろんうちの子に進めたい本であることは間違いないですし、いつか取り上げたいとも思います)。ノンフィクション作家で名作が数多くあるのですが、私的には沢木さんの映画にまつわるエッセイが特に好きです。

この本では、三十編の映画をとりあげ、その中で、ありえたかもしれない人生や使われなかった人生を映画の中から考察していくというもので、いわゆる映画評とは異なる沢木さん独特な視点で書かれているのですが、観た映画も観ていない映画も本当に観たくなります。

刊行自体が少し古いので、映画も当然その当時のものが主ですが、この他にも、朝日新聞で連載していたものをまとめた『銀の森へ』『銀の街から』というものもあります。こちらも同様に素晴らしいんです。

映画は、本と同様、一度しかない人生の中で、ありえるかもしれない別の人生を疑似体験できるものですし、いい映画をたくさん観るとそれだけで感受性も豊かになれると思います。

 

いい映画をたくさん観て、視野を広げてほしいです。

 というわけで、うちの子にいつかこの本を勧めてみたいと思います。

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