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【うちの子に読ませたい 私的名著】9冊目:文明の生態史観/ 梅棹 忠夫

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自分にとっての名著とは

自分にとっての名著とは、意識を変えてくれる原動力となるもの、将来後悔しないように気づきを与えてくれるものと考えています。

例えば、よく目にするのが「学生の時に読んでおけばよかった」などという後悔の言葉。本当によくわかります。さらには、何かのきっかけで「宇宙飛行士になりたい」、それを20代半ばに思ったとしても遅いですよね。まあ、それは極端としても、いろいろ気づきを与えてあげるのは早い方がいいと思うんです。もちろんそれを受け入れるかどうかは子供次第で、ないよりはあった方がいいというレベルの話ではあるのですが。

もう一つ例を挙げると、子供って当然ですが、恐ろしいくらい親の影響を受けますよね。オリンピックでマイナーな競技をやっている方ってだいたい親の影響ではじめている人が多いのではないのでしょうか。(そうじゃない方ももちろんたくさんいると思います。念のため)自分自身が得意なものに影響を受ける反面、苦手なもの(例えば苦手な科目など)にまで放っておくと影響を受ける恐れがあるような気がするんです。

そんな部分も意識的に、本で多少でも克服してあげられればいいなと個人的に思い、自分の子に勧める気持ちで私的名著をご紹介したいと思います。 

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9冊目:文明の生態史観/ 梅棹 忠夫

 

若い頃に、旅と言えば大げさですが海外を旅行した時に、世界の人は意外に日本に対して感心を持つ人が多く、たとえばある地域のことや相撲のことなどを詳しく聞かれ、自分はそのことに対してうまく答えることができず、日本のことをあまりに知らないのがなんだかすごく恥ずかしいと思いました。

自分の趣旨とはまったく違いますが、冒頭、梅棹忠夫さんも海外を旅行し日本に帰ってきた時、気候の違いを感じ、自分の国についてのあたらしい認識をあたえてくれるものなのだと、旅行の収穫を語っています。

この本は、主に梅棹さんがアフガニスタンパキスタン、インドなどいわゆる東と西にはさまれた国々を学術探検隊として旅行し、気づきを得たことをまとめた論考です。

現在でも西洋と東洋という風に類別した言い方をしますが、西洋から見た東の国々はすべて東洋、日本から見た西の国はすべて西洋か、ということはまったくなく、実は東洋でも西洋でもない地域に住む、梅棹さんいわく「中洋」という地域に住む数億の人々のことについての新しい視点を、50年以上も前に論じています。

世界と比較することによって日本のことを知り、世界の国々と日本との関係性も考える、そんな知的好奇心をものすごくくすぐります。正直そんなことを深く考えたことがなかったので、自分のものさしってものすごく小さいものであると痛感させられました。

旅はそんな気づきをたくさん与えてくれると思います。ぜひ、うちの子にも旅行をたくさんしてもらって、視野を広げてほしいと願います。 

 というわけで、うちの子にいつかこの本を勧めてみたいと思います。

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