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【うちの子に読ませたい 私的名著】10冊目:旅をする木/ 星野 道夫

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自分にとっての名著とは

自分にとっての名著とは、意識を変えてくれる原動力となるもの、将来後悔しないように気づきを与えてくれるものと考えています。

例えば、よく目にするのが「学生の時に読んでおけばよかった」などという後悔の言葉。本当によくわかります。さらには、何かのきっかけで「宇宙飛行士になりたい」、それを20代半ばに思ったとしても遅いですよね。まあ、それは極端としても、いろいろ気づきを与えてあげるのは早い方がいいと思うんです。もちろんそれを受け入れるかどうかは子供次第で、ないよりはあった方がいいというレベルの話ではあるのですが。

もう一つ例を挙げると、子供って当然ですが、恐ろしいくらい親の影響を受けますよね。オリンピックでマイナーな競技をやっている方ってだいたい親の影響ではじめている人が多いのではないのでしょうか。(そうじゃない方ももちろんたくさんいると思います。念のため)自分自身が得意なものに影響を受ける反面、苦手なもの(例えば苦手な科目など)にまで放っておくと影響を受ける恐れがあるような気がするんです。

そんな部分も意識的に、本で多少でも克服してあげられればいいなと個人的に思い、自分の子に勧める気持ちで私的名著をご紹介したいと思います。 

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10冊目:旅をする木/ 星野 道夫

 

本がいつも教訓的なものでなければいけないということは全くないと思います。ただそれを読んで、感じ入るものがあれば、もうそれだけで読む価値があると思うからです。

今回の私的名著は、自分が紹介するまでもないほど名著として名高いですが、探検家でカメラマンの星野道夫さんが書いた「旅をする木」です。うちの子に読ませたいと思ったその理由は、まず、星野さんの文章の美しさと、人間力の大きさのようなものを感じてほしいと思ったからです。そして、もちろんアラスカという自然に想いを馳せてみるのも素敵だと思いました。

この本を読んで、星野さんの行動力に本当に驚きました。16歳で抑えきれない衝動からアメリカを2ヶ月も一人旅し、19歳の時は写真集のたった1枚の写真を見て、アラスカの場所も地名もわからないところへ手紙を送り、ホームステイをとりつけたり。

そして極め付けは、26歳でアラスカへ渡り、アラスカ大学を受験したものの、30点足りずに不合格。それでも納得がいかず、学部長へ直談判し入学をとりつける、などなど。ものすごい、バイタリティです。

その中でも、私的に一番心に残る部分が、

‘バスを一台乗り遅れることで、全く違う体験が待っているということ’

という部分。「十六歳の時」という一編で、多くの選択があったはずなのに、なぜAではなくBの道を歩いているのかと過去振り返った時の一節です。

著者がその時の想いや過去を振り返ったり、静かだけど心を動かされる味わい深い33編のエッセイが収められています。

行動する大事さ、感じとってほしいです。 

 というわけで、うちの子にいつかこの本を勧めてみたいと思います。

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