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【○○と××な本】1冊目: 蜜蜂と遠雷/恩田 陸

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例えば、「赤と黒」、「戦争と平和」そして「罪と罰」。

このように割り切りの良さと切れ味のするどさで何々と何々というタイトルにどこか惹かれます。単に対だったり、親和性のある距離感が近いものも、想像を裏切るような距離感が遠いものの、どれも概して面白いものが多い気がします。良くも悪くもそんなタイトルの作品を紹介したいと思います。

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今回ご紹介するのは、今更紹介するまでもない感じですが、昨年直木賞本屋大賞をダブル受賞したこの作品です。

 

蜜蜂と遠雷/恩田 陸 


蜜蜂と遠雷

 

 2019年の秋に松岡茉優さん、松坂桃李さん、森崎ウィンさんらのキャスティングで映画が公開されることが発表されました。正直、読むことによる演奏シーンの感動がものすごかったので、映像化に少々不安を感じますが、ぜひそれを、いい意味で裏切ってほしいと思います。

私的には直木賞本屋大賞W受賞作として、文句なしに納得できる傑作でした。

507ページ2段組というボリュームでしたが、そのボリューム感がピアノコンクールというものの大変さ、凄さを余すところなく伝えていてまったく無駄がなく、「エントリー」「第一次予選」「第二次予選」「第三次予選」「本選」とただコンクールにそって進んでいく展開であるが、それぞれのキャラクターの視点で語られ、章ごとに感情の起伏に富んだドラマがあるので、人間だれしもが主役であるということが実感させられる、そんな作品でした。

人物造形から構成まで含め見事というしかない傑作でした。

 

さてタイトルですが、一見、何のことかまったく結びつかない感じの2ワードですが、どこか響きあう、まさに作家さんならではの感性による素晴らしいタイトルだと思います。

この、「蜜蜂」とは直接的には、養蜂家の息子である主人公のピアニストのことだと思います(もちろん比喩的にもきっと意味があるのでしょう)が、では「遠雷」とは?

ぜひ、読んで感じてみてほしいと思います。 

 

気になった方は、ぜひ。  

 

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