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【読書の日記】33日目: 平野 啓一郎『ドーン』読了

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 読んでいる本。

「ドーン」平野 啓一郎

 

 
「ドーン」読了。

文庫本で解説まで含めて、653頁。なかなかのボリュームで久々にしびれました。

この作品、単行本が出たのは2009年、文庫化されたのが2012年。作品の舞台が2033年という近未来SF小説です。近くて遠い感じではありますが、この小説、とにかく情報量が多すぎて、頭が追いつかないぐらい。

途中まで、この話とこの話どうつながるの?と心配しましたが、さすがに最後はまとまっていました。

前の日記でも書いたように、この小説ではいろいろなことが描かれていますが、書かれた当時(オバマ政権が始まる時期)の日米の様子を過去として下敷きにした、昨今の不倫報道もポケモンGOアメリカの政権(宇宙軍を創設する話も含めて)も移民問題もテロも震災もすべてを飲み込んだ、まさに現代のパロディともいえるぐらい現在を先取りして風刺しているような作品でした。

一見、東日本大震災を受けて書かれたように思われる感じですが、実はその前というのが、なんとも不思議。

『マチネの終わりに』を読んでこれを読むと作風がガラリと違う感じもしましたが、根っこにある社会問題に対する批判性のようなものは一貫している感じは受けました。

 
 

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