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【○○と××な本】2冊目: 月と六ペンス/サマセット・モーム

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例えば、「赤と黒」、「戦争と平和」そして「罪と罰」。

このように割り切りの良さと切れ味のするどさで何々と何々というタイトルにどこか惹かれます。単に対だったり、親和性のある距離感が近いものも、想像を裏切るような距離感が遠いものの、どれも概して面白いものが多い気がします。良くも悪くもそんなタイトルの作品を紹介したいと思います。

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今回ご紹介するのは、1919年に出版された古典の傑作、サマセット・モームのこの作品です。

 

月と六ペンス/サマセット・モーム

 

最近でいえば、原田マハさんの美術を取り上げた作品をとても面白く読んでいますが、こちらの作品も美術に関連した古典的名作なのに、訳のおかげかまったく古さを感じずに読むことができました。

読み比べたわけではないのでわかりませんが、出版社ごとに訳者が違いますし、新潮文庫でも少し前までは中野好夫さんの訳でしたので、どれを読むかで印象は違うかもしれませんが、自分は金原瑞人さんの訳で読みました。装丁もポップで今っぽくなり、物欲としても刺激されました。

この作品は画家のゴーギャンをモデルにしたフィクションですが、絵を描くことに情熱を捧げる姿は狂気的ですごいですし、自己中心っぷりもすごいですし、まわりは彼の魅力にひきこまれまくりますしで、すごいの一言。壮絶な人生っぷりに圧倒されます。

 

そしてタイトルですが、すごく詩的な2ワードですが、この、「月」と「六ペンス」とは端的にいえば「夢と現実」。「月」とは狂気に導く芸術に対する情熱、「六ペンス」とはその芸術のために投げ捨てた家庭だったり世俗的なものという見事な対比を込めたタイトルとなっていると思います(解釈が違っていたらすみません)。

ぜひ読んで、その画家の情熱を感じてみてほしいと思います。 

 

気になった方は、ぜひ。  

 

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