ブック、ロックときどきカレー -好きなものを、好きなだけ。

読書とロックとカレーをこよなく愛する「ブックロックカリー」です。カレーは毎日食べても飽きないくらい。日々の読書とオススメの音楽などをお届けします。StarとB!ブックマークもありがとうございます。いつも励みに頑張っています。読者登録もお気軽にお願いします。

【○○と××な本】5冊目: 美女と野球/リリー・フランキー

f:id:bookrockcurry:20181105203356p:plain

 

例えば、「赤と黒」、「戦争と平和」そして「罪と罰」。

このように割り切りの良さと切れ味のするどさで何々と何々というタイトルにどこか惹かれます。単に対だったり、親和性のある距離感が近いものも、想像を裏切るような距離感が遠いものの、どれも概して面白いものが多い気がします。良くも悪くもそんなタイトルの作品を紹介したいと思います。

 スポンサーリンク

 

今回ご紹介するのは、司会や役者としても大活躍のリリー・フランキーさんの若き日のエッセイ集です。

 

美女と野球/リリー・フランキー

 

リリー・フランキーさんといえば、もう役者のイメージが定着してきたほどのマルチタレントですが、もともとはイラストレーターで、けっこうやんちゃなイメージの強い方でした。

そのイメージを世に知らしめたのが本屋大賞を受賞した『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』。この作品をきっかけに一気にメインストリームに駆け上がった印象があります。

今回ご紹介するのは、その『東京タワー』を発表するだいぶ前の1998年に単行本で発表されたもので、もともとは音楽雑誌『クロスビート』(一部別の雑誌に掲載したものも含む)に「リリー・フランキー死亡遊戯」として連載していたものです。

内容はといえば、けっこうな下ネタやきわどい話題が満載で、リリー・フランキーファン以外の女性は決して読んではいけないような内容も多々ありますが、私的に面白いと思うのは音楽雑誌の連載ということもあり、例えをロックで表現したりする感じが、クスっとさせられます。例えば、JCC(ジャパン・コリー・クラブの略)チャンピオンシップという日本一のコリーを決める大会の話。

「ワンワンはみんな大好き」とか言ってるボクなんかは、この大会に集まった人たちからしてみると「やっぱロック、好きっスね・・・・・・」と主張する漠然とした甘チャンのようなモノで、この人たちはロックが好きなのではなく、ストーンズのレコードだけを五万枚持っているような人たちなのだ。

 

さらには小説の元ネタのオカンのガンの話やオトンとオカンと東京タワーを見た話なども取り上げており、そのほとんどがいい意味でくだらない話とたまにハッとさせるせつない話の落差にやられます。

 

さてタイトルは完全なる「美女と野獣」のパロディですが、美女と野獣は美しいものと見にくいものの対比ですが、このエッセイの『美女と野球』とは“好きなことといえば美女と野球くらいしかない”というまえがきの言葉があり、つまり好きなものの並列として選ばれたものとなっています。

 

気になった方は、ぜひ。  

 

スポンサーリンク