【読書の日記】40日目: 角幡 唯介『極夜行』読み始め

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「極夜行」 角幡 唯介

 
「極夜行」読み始め。

YAHOO ニュースと本屋大賞がタッグを組んで今年から始まったノンフィクション大賞の第1回受賞作が、本作『極夜行』。角幡 唯介さんは元新聞記者で、チベットの秘境や北極を探検したノンフィクション作家です。

 

気になるタイトルの「極夜行」の極夜とは、私的にはまったく知りませんでしたが、白夜の反対で、南極圏や北極圏のようなところで、地平線より太陽が昇らないことによる、三、四ヶ月から六ヶ月間の間、一日中闇に包まれる現象とのことです。

そして、角幡さんが冒険するのが、北極の北緯七十七度四十七分に位置するイヌイットが住むグリーンランド最北のシオラパルクという小さな漁師村から出発してグリーンランドとカナダの国境付近の海を四ヶ月以上、旅をするという計画です。

なぜ、角幡さんがこの極夜という冒険を選んだのか。それは、太陽があることがあたり前で、人口光やLED、擬似太陽ともいえる核分裂装置などのエネルギーのおかげで、太陽のありがたみすら忘れられている現代において、何ヶ月も暗闇の中で過ごした極夜の果てに登る最初の太陽を見たとき、人は何を思うのか。そんな秘境と呼ばれるところが調べ尽くされた現代だからこそ、根源的な未知の世界があるのではないかと、思い立ったようです。

実際、この2016年の冒険のために、デポ(食料や燃料など)の搬送や準備のため4年の歳月をかけているそうで、その過程で、海象(せいうち)に襲われ危険にみまわれたり、せっかく準備したデポを白熊に食い荒らされたりと苦難の連続だったようです。

 

この本の冒頭はお子さんの出産シーンから始まります。角幡さんが目にする極夜の果ての太陽の光とオーバーラップさせるかのように、語られるその子が体内から出てきたシーンで次のように結んでいます。

この世に存在して初めて見る光。たとえ天井のLED電灯だとしても、それは信じられないほどの明るさだったに違いない。

すべての人間が等しく見る最初で最後の究極の光を、生まれたての私の娘は見ていた。

 

ここまでがまだ序盤で、極夜の冒険がこれから始まります。角幡さんはどんな光を目にするのでしょうか。気になる続きを読み進めたいと思います。

 
 

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