サイモン&ガーファンクルの遺伝子
アコースティック・サウンドを中心に美しいハーモニーを聴かせるデュオ・スタイル。そんな形態がたまらなく好きです。冬でも春でもあたたかな気持ちにさせてくれますし、耳障りもよく、BGMにも最適です。
そんなデュオ・スタイルの代名詞といえば、知名度・実力ともにサイモン&ガーファンクルをおいて他にいないのではないでしょうか。
そこで、彼らのご紹介はもちろん、フォロワーと思われる、まさに「遺伝子」を受け継ぐアーティストや彼らと同世代のアーティストをご紹介していきたいと思います。
第3回:ランバート&ナッティカム
1970年にアルバム『At Home』でデビューしたカリフォルニア出身のデニス・ランバートとクレイグ・ナッティカムのデュオ。まさにサイモン&ガーファンクルの解散と入れ替わるようにデビューしています。
長らく廃盤となっていたため、中古市場では幻の一枚とされてきた作品ですが、今では再販されています。オリジナルアルバムは2枚残しか残していません(未発表音源集やデモ、編集盤などのリリースは他にあり)。サウンドはまさに二本のアコースティックギターのみのシンプルなサウンドで二人の美しいハーモニー。派手さはないもののしみじみとした感じが本当に素晴らしいです。
解散後、クレイグ・ナッティカムはソロとして作品をリリースしていますが、デニス・ランバートは残念ながら自殺してこの世を去っています。
遺伝子というほどの年齢差はもちろんありませんが、確実に会通ずる世界観を堪能できますし、キングス・オブ・コンビニエンスもおそらく影響を受けただろうというのが感じ取れます。
ぜひ、その魅力を感じてください。次回も次なる「遺伝子」、チェックしてみてください。
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【サイモン&ガーファンクルの遺伝子】第1回:ザ・ミルク・カートン・キッズ(The Milk Carton Kids)
【サイモン&ガーファンクルの遺伝子】第2回:キングス・オブ・コンビニエンス(Kings of Convenience)