【ロックな本】昨日・今日・明日 / 曽我部 恵一

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ほぼ音楽が聴き放題な環境が整った近年において、ではどこから自分の好みにあった音楽を探し出すか。方法はいろいろありますが、その中でもガイドブックの存在はかかせません。

そんなガイドブックをはじめ、好きなアーティストの本やロックを感じる本を不定期でご紹介したいと思います。

 

 

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今回ご紹介する一冊は、サニーデイ・サービスの曽我部 恵一さんの若きの日のエッセイ集『昨日・今日・明日』です。

 

昨日・今日・明日/曽我部 恵一

 

 

この本が単行本として出たのが99年。そしてちくま文庫版が出たのが2009年と、サニーデイ・サービスの解散とソロ活動、再結成という流れをへて刊行されました。

 

そして、今現在読んでいるのがたまたま2019年で10年ごとという、時の移り変わりの速さと感慨深さを感じます。

 

当時も単行本で読んでいたものの、残念ながら中身の方はまったく覚えていませんでした。なお、文庫本化に際してエッセイも追加収録されています。

 

私的には自分自身、外見や多少の経験値がプラスされたことは変わっても、本質的な部分は何も変わらないというのが、そこそこの年齢になった実感です。曽我部さんはどう感じていらっしゃるのでしょうか。

 

冒頭のまえがき(2009年時)では、

 十年後のいま、ぼくはこのときの自分の表現を見て、「いいな」と思えるようになった。ピュア、と思う。向こうは逆だとしても、こちらからすると嫌いじゃない。

 ぼくは変わったのだろう。ちょっとはうす汚れたのだろう。でもそれでいいのだと信じよう。情熱はまだ自分を生かし続けているのだから。

 とあります。

 

この本を読みながら、自分はその年齢の時どんなことを考えていただろうと、なんだか自分に照らし合わせるかのように読んでしまいました。

 

内容

 99年ということで、アルバム『愛と笑いの夜』の前後の頃のエッセイがメインとなっていますが、エッセイの内容は、旅や映画や友達とのこと、食事や買い物などその当時のなにげない日常がつづられています。

 

その日常のとらえ方に歌詞の世界観がにじみ出ているのが感じられます。

 

正直、若いなという気はしますが、その考え方やこだわりだったりが今同じように思ったとして書けるかというと違ってくるのではないか思うので、そこを読めるというのは面白いと思います。

 

私的に一番の読みどころは、やはり「音楽について」です。「ライナーノーツから」という章では、自身が再発に携わった日本のレジェンドロックの名盤について、その他には「名盤の墓場」、「レコード日記」、「男はジェケじゃんけん」など、雑誌やフリーペーパーに連載されたものですが、ご自身の音楽評が紹介されています。

 

その中の一部、「名盤の墓場」をピックアップしますが、こちらは雑誌に毎月一枚、一ヶ月間毎日聞き続けても飽きないものという基準で季節感も多少プラスしつつ選んだものとなります。

 

どれも、超がつくほどの名盤でスタンダードではありますが、飽きがこないという点では納得です。

 

好きなアーティストのオススメするアルバムを知るのは本当に楽しいです。

 

 

アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ / ニール・ヤング

 

つづれおり / キャロル・キング

 

ロデオの恋人 / ザ・バーズ

 

ザ・ベスト・オブ・ニック・ドレイク〜ウェイ・トゥ・ブルー / ニック・ドレイク

 

サムシング・エルス / キンクス

 

一年間 / コリン・ブランストーン

 

センチメンタル通り / はちみつぱい

 

マイ・エイム・イズ・トゥルー / エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ

 

アクシス:ボールド・アズ・ラヴ / ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

 

パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム / サイモン&ガーファンクル

 

ビートルズ・フォー・セール / ザ・ビートルズ

 

アビイ・ロード / ザ・ビートルズ

 

もちろん、ご紹介文も素晴らしいのは、言うまでもありません。

 

 気になった方はぜひ、読んでみてください。

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