死ぬまで聴き続けたい 私的 90年代 洋楽ロック名盤 100選【1-25】

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リアルタイムで聴いた90年代の「洋楽ロック名盤」を自分の視点で100枚選んでみたいと思います。

世間一般的に知られているメジャーなアーティストと、いわゆるオルタナ、インディー系などをだいたい交互にご紹介していきたいと思います。

1アーティストにつき1枚とし、順不動で思いつくまま、現代の耳で聴いてもまさに名盤といえる死ぬまで聴き続けるであろうアルバムを私的に選びました。

(このブログは以前書いたものを編集してまとめたものです)

 

  

001:(What's the Story) Morning Glory / オアシス


 1枚目はやはり、ニルヴァーナと迷いましたが、やはり個人的に思い入れの強いオアシス(Oasis)にしました。

90年代には3枚のアルバムをリリースしています。

  • 『Definitely Maybe〔1994〕』1st
  • 『(What's the Story) Morning Glory〔1995〕』2nd
  • 『Be Here Now〔1997〕』3rd

どのアルバムも脂がのりまくっていてはっきりいって甲乙つけられませんが、やはり私的には、「(What's the Story) Morning Glory」をチョイスしたいと思います。

まさにデビュー当時は「ビートルズの再来」と謳われ(もちろん宣伝文句という部分もありつつ)、CDショップでもそういうPOPを見かけた記憶がありますが、衝撃の1stからたった1年でこれほどの完成度を誇る2ndアルバムをリリースしたことに本当に驚きました。

このアルバムの特長としては、普通名曲が1、2曲あればいいところを、もうベストアルバムかというぐらい、ミディアムテンポの曲とバラード調の曲がバランスよく仕上がっていることです。まさに名盤です。

 

002:Songs From Northern Britain / ティーンエイジ・ファンクラブ 


 続いては、まさに私的に青春の象徴のようなバンド、ティーンエイジ・ファンクラブTeenage Fanclub)です。

このバンドも90年代に甲乙つけがたいアルバムを5枚もリリースしています。

  • 『A Cathilic Education〔1990〕』1st
  • 『Bandwagonesque〔1991〕』2nd
  • 『Thirteen〔1993〕』3rd
  • 『Grand Prix〔1995〕』4th
  • 『Songs from Northern Britain〔1997〕』5th

少なくとも2、3枚は選びたいところですが、1枚を選ぶとすれば現在につながり、瑞々しくも少し成熟した感のある『Songs from Northern Britain』を選びたいと思います。

アルバムとしてのまとまりもありますし、私的大名曲「I Don't Want Control of You」も決め手のひとつでしょうか。

聴いたことのない方はぜひその他のアルバムも遡っていただければと思います。

 ちなみにオアシスもティーンエイジ・ファンクラブもアラン・マッギーが設立したクリエイション・レコーズ所属でした(ティーンエイジ・ファンクラブは2ndから)。

1999年に経営破綻で倒産しましたが、プライマル・スクリーム、マイ・ブラッディ・バレンタインなどそうそうたるバンドを輩出したものすごいレーベルでした。

 

003:Mellow Gold / ベック


 続いてはベック(Beck)です。彼の登場は衝撃的でした。

今までに聴いたことのない新しさを感じましたし、それまで、私的にほとんど興味のなかったヒップホップやブルースなどをいわゆるロックサウンドにごちゃまぜにしたその音楽性は当時ど肝を抜かれました。

まさにカリスマと呼ぶにふさわしく、2ndの頃のベックは洋楽を聴かない層にまで、ムーヴメントを巻き起こしていたような記憶があります。

90年代にはメジャーとしてはアルバムを4枚リリースしています。

  • 『Golden Feelings〔1993〕』インディー
  • 『Stereopathetic Soulmanure〔1994〕』インディー
  • 『Mellow Gold〔1994〕』メジャー1st
  • 『One Foot in the Grave〔1994〕』インディー
  • 『Odelay〔1996〕』メジャー2nd
  • 『Mutations〔1998〕』メジャー3rd
  • 『Midnite Vultures〔1999〕』メジャー4th

3枚目も4枚目もいいアルバムだとは思いますが、名盤として選ぶならファーストかセカンドでは。

そして、2ndの『Odelay』は私的には少々消費されすぎた感がありますので、1st『Mellow Gold』を選びたいと思います。

今聴いても、混沌としたワクワクする感じが色あせていません。

 

004:Terror Twilight / ペイヴメント


続いては、いうならばUSインディーのカリスマ、ペイヴメントPavement)です。

オルタナティブ・ロックバンドで独自のローファイ・サウンドとどこか一筋縄ではいかない調子外れな感じが癖になります。

パンキッシュな曲もあれば、メロウな曲もあり、この個性は唯一無二のバンドではないでしょうか。

90年代には編集版などを除くオリジナル・アルバムとしては5枚リリースしています。

  • 『Slanted and Enchanted〔1992〕』1st
  • 『Crooked Rain,Crooked Rain〔1994〕』2nd
  • 『Wowee Zowee〔1995〕』3rd
  • 『Brighten The Corners〔1997〕』4th
  • 『Terror Twilight〔1999〕』5th

とにかくくせの強いバンドなので、一番メロウ度が高く、マイルドだと思う(これでも?というレベルですが)5th『Terror Twillight』をチョイスしたいと思います。

4th『Brighten The corners』とも迷いましたが。

5thアルバムが少しこなれた印象のある理由は、レディオヘッドやベックのプロデューサーとしても知られるナイジェル・ゴドリッチを迎えたからだと思います。

バンドはこのアルバムを最後に一度解散してしまいます(2010年に再結成しましたが)。

この感じに慣れて、免疫ができたころには虜になっていると思いますので、ぜひ遡ってみて他も聴いてみてください。

 

005:Get a Grip / エアロスミス


 90年代のエアロスミスAerosmith)は、98年の映画『アルマゲドン』の主題歌をはじめとして、ものすごく流行っていた印象があります。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことをいうのではないでしょうか。

名盤はこの一択で決まりです。

レーベルをゲフィン・レコードに移籍してからの4作目『Get a Grip』です。 

  • 『Get a Grip〔1993〕』
  • 『Nine Lives〔1997〕』

まさに捨て曲一切なし、アルバム1枚に1曲あれば最高というような名バラードが、3曲も入っています。

この頃の人気は本当にすごかったです。

日程は飛び飛びだったと思いますが、武道館で連続7公演やったと記憶しています。

初期のサウンドももちろん好きですが、復活してからの89年リリース『Pump』とこの辺が絶頂だったと私的には思います。

 

006:Bellybutton / ジェリー・フィッシュ

 続いては、90年代にたったの2枚のアルバムを残して解散したスーパーバンド、ジェリー・フィッシュ(Jellyfish)です。

  • 『Bellybutton〔1990〕』1st
  • 『Spilt Milk〔1993〕』2nd

ジャンルとしてはパワー・ポップ(ギター・ポップとも?)と呼ばれる、いわゆるメロディが際立つキャッチーなロックサウンド

ビートルズやクイーン、チープトリックなどの影響が強く感じられます。

たった2枚しか残していませんが、このバンドがインディー・シーンに与えた影響ははかりしれないと思います。

そして、何よりアンディ・スターマー、ジェイソン・フォークナー、ロジャー・マニングと各メンバーがバンド解散後、それぞれ活躍したことを考えると、やはりすごいバンドだったなとも思います。

ちなみにアンディ・スターマーは奥田民生さんと親交があり、PUFFYの名付け親としても知られ、アルバムのプロデュースも手掛けました。

はっきりいって、どちらも名盤だとは思いますが、ここは順番に聴いていただきたいという思いも込めて、1st『Bellybutton』を選びたいと思います。

なお、2ndの方がよりコーラスやストリングスなどを強調して、よりポップさが増した感じとなっています。

それが解散理由のひとつだったりもしているようですが、それはさておき。

 

007:Califonication / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

 90年代のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chill Peppers)は、フリー(ベース)が主導権を握るファンクロック(ミクスチャー・ロック)が好きか、ジョン・フルシアンテ(ギター/元メンバー)が戻り(辞めて、戻りを繰り返したのでやややこしいのですが)、メロディー路線に走り始めた頃が好きかで、好みが大きく分かれるのではないでしょうか。

90年代にはアルバムを3枚リリースしています。

  • 『Blood Sugar Sex Magik〔1991〕』
  • 『One Hot Minute〔1995〕』
  • 『Californication〔1999〕』

私的には、ジョン・フルシアンテが抜けたハードロック的な『One Hot Minute』も悪くないとは思います。

でも名盤としては、フリー色の強い『Blood Sugar Sex Magik〔1991〕』かジョン色の強い『Californication』のどちらかだと思います。

そして、その両方の良さがバランスよく残っている『Californication』を選びたいと思います。

ただ『Blood Sugar Sex Magik』を今の耳で聴くとファンクロックのある種ミニマルな感じも逆に新鮮に聞こえたりもするのではないでしょうか。

 

008:Mezzanine / マッシヴ・アタック


 ベックを聴いたときと同様、トリップ・ホップと呼ばれるジャンルに触れたとき、いわゆるロックしか聴いてこなかった自分の耳には、ものすごく新しいものに触れた感じがありました。

その代表格がポーティスヘッドとともに、このマッシヴ・アタックMassive Attack)です。

ヒップ・ホップ、レゲエを中心に、ジャズ、ソウル、ロックなど様々なサウンドをミックスした独自の音楽性で、音楽シーンを席巻しました。

1991年にデビューし、90年代にはアルバムを3枚リリースしています。

  • 『Blue Lines〔1991〕』1st
  • 『Protection〔1994〕』2nd
  • 『No Protection〔1995〕』リミックス・アルバム
  • 『Mezzanine〔1994〕』3nd

『Blue Lines』がトリップ・ホップの最初のアルバムといわれていますが、どのアルバムも超がつくほどの傑作です。

私的には『Mezzanine』を聴いて遡りましたので、それを聴いた時の衝撃とクールさを含めて、やはりこちらを選びたいと思います。

もうオープニング曲「Angel」のベースラインからドラムが入ってくる瞬間のあの感じ、いつ聴いても鳥肌が立つかっこよさです。

ちなみに余談ですが、マッシヴ・アタックがサンプリング・ソースとして使用している楽曲を集めたコンピも発売されています。

私的には『Blue Lines』の「Safe from Harm」の元ネタであるBilly Cobhamの「Stratus」を聴いたとき、あまりのかっこよさにしびれました。

 

009:Use Your Illusion I / ガンズ・アンド・ローゼズ

続いては、‘ローゼズ’を冠する二つのバンドを続けてご紹介します。

エアロスミスとともに90年代を彩ったハードロック・バンドといえば、ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)を抜きにして語ることはできないと私的には思います。

このバンドはネーム・ヴァリューに対して、オリジナルアルバムは本当に少なく、87年に私的神名盤でもある『Appetite for Destruction』でデビューし、『GN'Rライズ』というミニアルバムをはさんで『Use Your Illusion』というアルバムを2枚同時発売しました。

  • 『Use Your Illusion I〔1991〕』2nd
  • Use Your Illusion II〔1991〕』2nd
  • 『The Spaghetti Incident?〔1999〕』カバーアルバム

これに関しては勝手ながら、2枚組扱いとさせていただきたいと思います。 

当時そのインパクトと楽曲のヴォリュームに驚かされました。

そしてこのアルバムを最後に、アルバムリリースとしては長い長い沈黙期間に入ります。

その後のアルバムは2008年を待たなければいけませんが、それはまた別の話なので、割愛します。

とにかくお騒がせバンドですので、ライブが3時間遅れることなんてあたり前のようなところがありましたが、その楽曲とパフォーマンスはやはり魅力的です。

世間的には映画「ターミネーター2」の主題歌となった「You Could Be Mine」が有名だとは思いますが、ハードな曲から名バラード、さらにはポール・マッカートニーボブ・ディランのカバーなども収録された、バラエティ豊かなアルバムです。

 

010:Second Coming / ザ・ストーン・ローゼズ

続いてはザ・ストーン・ローゼズThe Stone Roses)です。

(ややこしいですよね、当時、私的にまぎらわしいと思いました。)

マッドチェスターというイギリス・マンチェスターから生まれたムーヴメントの中心となった名盤1stアルバム『The Stone Roses』を89年にリリースしてデビューした後、長い沈黙の5年の時を経て、ようやくリリースされたのが、『Second Coming』です。

  • Second Coming〔1994〕』2nd

時代はマッドチェスターブームからブリット・ポップに移行していましたが、ストーン・ローゼズサウンドも大きく変化していました。

一聴した時の印象はこれが1stと同じバンドか、というぐらいブルージーにギターを弾きまくっていてギターの音色が一変していました。

1stと2ndのどちらが好みかはファンの間でも評価が分かれると思いますが、当時、私的にはオープニングからギターとジャングルのような効果音、ポリリズムな感じにワクワクし(ものすごーく長いですけど)、このサウンドがどストライクでした。

そして、このバンドもガンズ・アンド・ローゼズとほぼ同様に、たった2枚のアルバムを残し、96年に解散してしまいます。

その後、このバンドだけは再結成はないだろうなと思っていましたが、なんと2012年に再結成しました。

時間が経つといろいろわだかまりって消えるんですね。

 

011:OK コンピューター / レディオヘッド


2000年以降はもう完全に別次元にのぼりつめてしまった感のあるレディオヘッドRadiohead)。

90年代は3rdで多少トリップホップのような実験的なことは試しているものの、まだかろうじて、いわゆるロックサウンドの範疇の中にいたと思います。

  • 『Pablo Honey〔1993〕』1st
  • The Bends〔1995〕』2nd
  • 『OK コンピューター〔1997〕』3rd

正直、自分はレディオヘッドに関しては完全に後追いでした。

リアルタイムで聴いたのは『OK コンピューター』で人気を不動のものとしたあたりで、確かになんだか今までと違ったタイプだとは感じたものの、なんだか暗いなあぐらいに思った記憶があります(すみません、若かったもので)。

なので当時の私的な好みとしては圧倒的に2nd『The Bends』でした。

とにかくハードでメロディアスで、かっこいいの一言です。

実際ライブで盛り上がるのもこの辺の曲じゃないでしょうか。でもやはり、現在から見た歴史的な名盤というとやはり、『OK コンピューター』に軍配があがるでしょうか。

微妙なところで、本当に2ndは捨てがたいですけど。

2ndも選びたいです。

あと1stの 「Creep」1曲だけも外せませんけど。

 

012:The Man Who / トラヴィス


続いてはトラヴィスTravis)です。

スコットランドグラスゴー出身で、90年代には2枚のアルバムを残しています。

  • Good Feeling〔1997〕』1st
  • The Man Who〔1999〕』2nd

選ぶのは、2ndの『The Man Who』です。

この2ndは、レディオヘッドと同様にナイジェル・ゴドリッチをプロデューサーに迎え、ほぼ全編アコースティックギターをメインとした、憂いのあるメランコリックな美メロミディアム調の楽曲へと1stからサウンド一変させます。

そして、これがトラヴィスの代名詞となりますが、素晴らしい曲の連続です。

特に名曲「Turn」や「As You Are」、「Luv」なんて本当に泣けます。

もちろん1stもオアシスのノエル・ギャラガーに気に入られて、オアシスの前座に抜擢されるぐらいなので、悪くないです。

2ndに比べるとやんちゃな感じがします。

 

013:Achtung Baby / U2


続いて、U2です。

80年代は社会問題に切り込み、とがりまくっていたU2

傑作『The Joshua Tree』を残して迎えた90年代は、スタジアム・ロック・バンドへと変貌を遂げました。

  • 『Achtung Baby〔1991〕』
  • Zooropa〔1993〕』
  • 『POP〔1997〕』

現代的なサウンドを取り入れて、バンド・スタイルを一変させた『Achtung Baby』。

私的な解釈ではありますが、それ以降、おそらく、そんな大きくなってしまった自分たちを皮肉った、セルフ・パロディのようなところもあったのではと思います。

ただこのアルバムはそれがいい方向に向かい、後にも先にもない最良な形のアルバムとして、仕上がっていると思います。

名曲「One」、「Love Is Blindness」は必聴だと思います。

 

014:Being There / ウィルコ


今ではまるでU2のように、アメリカを代表する押しも押されもせぬバンドへと成長を遂げたウィルコ(Wilco)。

90年代のウィルコは知る人ぞ知る、そんなバンドだったと私的には思います。

  • A.M.〔1995〕』1st
  • Being There〔1996〕』2nd
  • Summerteeth〔1999〕』3rd

選んだのは、2ndの『Being There』です。

3rdも捨てがたいですが、やはり、2ndの圧倒的なサウンドと2枚組というバラエティにとんだ楽曲の良さでこちらを選びました。

オルタナティブ・カントリーというジャンルの代表格である彼らですが、おそらく2000年以降に発売されたものしか聴いたことがない方からすれば、この辺りの曲はややハードなものやポップなものなど渾然としていますので、少し違った印象を受けるかもしれませんが、私的には美しいメロディと力強いサウンドコントラストが楽しめるこの頃のウィルコが一番好きです。

まずは、1曲目「Misunderstood」のやさしい始まりと終わりへ向かうほどの展開の落差に圧倒されてみてほしいと思います。

ウィルコのように、2000年代には大きな成長を遂げたものの、90年代はまだまだ知名度が低かったというようなバンドはたくさんあります。

 

015:Dookie / グリーン・デイ


続いては、グリーン・デイGreen Day)です。

パンク・ロックといえばセックス・ピストルズザ・クラッシュ、ザ・ラモーンズとロック好きにはおなじみのバンドは数多くいるものの、パンクというジャンルを世間一般に強く印象づけたのが、このグリーン・デイの登場だったのではないでしょうか。

(あとブルーハーツの存在ももちろん大きいですよね)

それほど、「Basket Case」はパンクのパの字も知らないまわりの人も口ずさむほど浸透した曲だったと思います。

インディーからを含めると90年代には5枚のアルバムをリリースしています。

  • 『39/Smooth〔1990〕』1st(インディー)
  • Kerplunk!〔1992〕』2nd(インディー)
  • 『Dookie〔1994〕』3rd(メジャーデビューアルバム)
  • 『Insomniac〔1995〕』4th
  • 『Nimrod〔1997〕』5th

ということで、やはり歴史的にもメジャーデビューアルバム『Dookie』ではないでしょうか。

まだまだ、青さが感じられ、荒削りではありますが、後の私的最高傑作だと思う2000年代の『American Idiot』『Revolution Radio』への助走と考えれば十分に名盤の価値があると思います。

とにもかくにも「Basket Case」につきると思います。 

 

016:Weezer(The Blue Album) / ウィーザー


続いて、何かとグリーン・デイと比較されがちなウィーザーWeezer)。

私的にはグリーン・デイと甲乙つけがたいほど、大好きなバンドです。

1994年にデビューし、90年代には2枚のアルバムをリリースしています。

  • Weezer(The Blue Album)〔1994〕』1st
  • Pinkerton〔1996〕』2nd

はっきり言って、どちらも名盤だと思いますし、正直選べないので、やはり1st『Weeter(The Blue Album)』としたいと思います。

ウィーザーはこの後、アルバムにセルフタイトルを4度もつけますが、それぞれ青、緑、赤、白のジャケットカラーとなっており、その第1作目が「ザ・ブルー・アルバム」と呼ばれています。

彼らは、これは私的にはどうかと思いますが「泣き虫ロック」と評されていました。

理由は‘weezer’がスラングで泣き虫を表し、ヴォーカルのリヴァース・クオモが子供の頃いじめられっ子につけられたあだ名だそうです。

泣き虫がつくる泣き虫たちのためのパワーポップを目指したというところでしょうか。

だからなのかはわかりませんが、実際バラードでもないのに、なぜか泣けてくる、そんな感情を揺さぶる名曲がたくさんあります。

 

017:Mama Said / レニー・クラヴィッツ


90年代に最も輝いていたアーティストの一人、レニー・クラヴィッツLenny Kravitz)。

89年に『Let Love Rule』でデビューし、90年代には4枚のアルバムをリリースしています。

  • 『Mama Said〔1991〕』2nd
  • Are You Gonna Go My Way〔1993〕』3rd
  • 『Circus〔1995〕』4th
  • 『5〔1998〕』5th

レニー・クラヴィッツといえば、よくも悪くも「自由への疾走(Are You Gonna Go My Way)」1曲のイメージがいまだに残っていて、コマーシャルで使われるほど強烈ですよね。

当然、売れに売れたと思いますし、アルバム自体この曲以外もバランスがよく名盤という名にふさわしいと思います。

そして、4枚目の『Circus』にいたっては、なんとオリコンチャートで1位を獲得しています。それほど、3rdの人気がすさまじく、その影響を受けた結果だったと思います。

それでも1枚を選ばなければいけないことを考えるならば、私的には断然2ndの『Mama Said』となります。

なんといっても、私的には90年代を代表する名曲「Stand By My Woman」や「All I Ever  Wanted」など名バラードがあれば、スライ・ストーンやジミヘン、プリンスなど先人の影響を感じさせるサウンド、ソウルからファンク、ブルースまで、あらゆるジャンルを飲み込んだいつの時代かわからないような楽曲群で、今聴いても時代を超えて聴けるものだと思います。

ちなみに、このアルバムの2曲でガンズのスラッシュ(高校の同級生!)が参加しており、先に述べた「All I Ever  Wanted」ではなんとショーン・レノンもピアノと作曲で参加しています。

本当に豪華なアルバムです。

 

018:Fight for Your Mind / ベン・ハーパー


続いては、ベン・ハーパーBen Harper)です。

ベン・ハーパーといえば、無名時代のジャック・ジョンソンを見出したという点でも語られることも多いですが、90年代にデビューし、3枚のアルバムをリリースしています。

  • Welcome To The Cruel World〔1994〕』1st
  • Fight For Your Mind〔1995〕』2nd
  • The Will To Live〔1997〕』3rd(日本発売 2003年)

スライドギターの名手で、無駄な音を削ぎ落とし、フォーク、ブルース、ファンク、レゲエを取り混ぜたソリッドなアコースティック・サウンドに、力の抜けた語りかけるような歌声が沁みます。

3rdでは多少バンドサウンドの強めの曲も増えますが、それはそれでかっこいいです。

私的には正直、当時この良さを知っていたかというとそこまでではなく、後年遡ってハマった口ではありますが、まさにクールなサウンドの一言。

まさに年を重ねて良さを実感できるの代表的なアーティストのひとりです。

そのクールさが最も感じられて、メリハリの効いた2ndを選びたいと思います。

1stも3rdももちろんオススメです。

 

019:Flaming Pie / ポール・マッカートニー


御歳70を超えた今も、いまだ衰えない創作意欲とその才能、2018年に発売された『Egypt Station』も驚くほどの傑作だったポール・マッカートニーPaul McCartney)。

そのポールさんがソロとして90年代に残しているのが、2枚のオリジナルアルバムです。

(カバーアルバム『Run Devil Run』とクラシック・アレンジの『Working Classical』を除く)

  • 『Off the Ground〔1993〕』
  • Flaming Pie〔1997〕』

ちなみに、ビートルズはことあるごとに盛り上がりをみせますが、90年代は「ビートルズ・アンソロジー」プロジェクトが本格的に始動し、94年にジョンの未完成曲だった「Free As A Bird」を残りの3人のメンバーで仕上げ、なんと25年ぶりの新曲として発表し、注目を集めました。

そしてその前後に制作された2枚のアルバム、『Off the Ground』もいいアルバムだと思います(「C'mon People」は私的大名曲。)が、『Flaming Pie』を名盤として選びたいと思います。

ポールさんは各年代で傑作がたくさんありますので、それらと比較してというのは当然難しいですが、アコースティック・サウンド中心の曲で構成され、シンプルな曲である分、よりメロディが際立っています。

そしてこの時期すでに病状が思わしくなかったリンダさんとのことを考えると、なんだか、終盤「Beautiful Night」、リンダさんのコーラスを含む「Great Day」を聴くにつれて泣けてきます。 

 

020:Stanley Road / ポール・ウェラー


続いてももう一人の「ポール」さん、ポール・ウェラーPaul Weller)です。

(ちなみに少年時代、大のビートルズマニアだったとか。)

70年代から80年代にかけてはザ・ジャムスタイル・カウンシルと名バンドを築き上げてきたポール・ウェラーですが、90年代はいよいよソロの時代に突入していきます。 

  • Paul Weller〔1992〕』ソロ1st
  • Wild Wood〔1993〕』ソロ2nd
  • Stanley Road〔1995〕』ソロ3rd
  • Heavy Soul〔1997〕』ソロ4th

名盤として選びたいのは、ソロ3作目の『Stanley Road』です。

前2作は評価が分かれるところではありますが、私的には派手さはないものの、好きなアルバムです。

そして自他ともに傑作と認められているこの3rdアルバムは、本人が今もライブで多数取り上げるほど気に入っているようですし、聴いたことのない方も文句なくかっこいいと感じられる一枚だと思います。

さらにスティーブ・ウィンウッドやノエル・ギャラガーもゲスト参加、さらにはビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のアートワークを手がけたピーター・ブレイクがジャケット・デザインを手がけるなど、まさに豪華な一枚。

ちなみに、2005年にデラックス・エディションをリリースしていますが、そちらにはカヴァー曲「Sexy Sadie」も収録されており、こんなところにもビートルズ愛が。

 

021:Honey's Dead / ジーザス・アンド・メリーチェイン


今回ご紹介するのは、2018年になんと19年ぶりにアルバムを発表して喜ばせてくれたジーザス・アンド・メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)です。

85年に1st『Psychocandy』でデビューし、90年代には3枚のアルバムをリリースしています。

  • Honey's Dead〔1992〕』4th
  • 『Stoned & Dethroned〔1994〕』5th
  •  Munki〔1998〕』6th

パンク、ノイズ、ポップを融合したサウンドで、シューゲイザー系の代表格として後にオルタナ系のバンドに多大な影響を与えた重要バンド、ジザメリ(略にて失礼します)。

名盤としては傑作『Psychocandy』と人気を二分する4th『Honey's Dead』です。

ある種、お家芸なワンパターンともいえるサウンドですが、デジタルビートを取り入れたりと変化も見せ、ノイズに埋もれたメロディセンスに、一度ハマるとクセになる中毒性があります。

ノイズを封印した5thも私的にはかなり好みで、捨て難いです。 

 

022:If You're Feeling Sinister / ベル・アンド・セバスチャン


ジザメリに続いては、ベルセバことベル・アンド・セバスチャン(Bell And Sebastian)です。

  • 『Tigermilk〔1996〕』1st
  • If You're Feeling Sinister〔1997〕』2nd(日本ではデビューアルバム?)
  • 『The Boy with the Arab Strap〔1998〕』3rd

1st『Tigermilk』は枚数限定でのリリースだったようでほぼ出回っておらず、後に発売されましたので、2ndが実質日本ではデビューアルバムのようなものだったと思います。

当時のうたい文句は「ニック・ドレイクの再来」的なことをいわれていました(何々の再来、ってこの当時本当によくありましたね)。

恥ずかしながらニック・ドレイクを聴いたことがなく、その時遡って聴きましたので、ベルセバに感謝しました。

それはさておき、アルバムジャケットを含めザ・スミスに強く影響を受け(完全に自分たちの世界観として確立しましたが)、ジャンルとしてはいわゆるネオアコの流れをくみ、けだるいヴォーカルの声とピアノやアコースティックサウンドを中心とした牧歌的なサウンドで、どこか儚い感じがなんだか当時はものすごく自分の耳には新鮮に聴こえました。

2000年代にはポップさに磨きがかかっていきますが、やりたい音楽性の初期衝動のようなものが強く感じられる2ndを選びたいと思います。

2ndにはなかった実験的なサウンドやトランペットなどを取り入れ、楽曲の幅を広げていく3rdも甲乙つけがたいほど傑作です。

 

023:Mellon Collie and the Infinite Sadness / スマッシング・パンプキンズ

グランジブームが巻き起こっている最中でデビューした、 スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)。

90年代には4枚のアルバムをリリースしています。

  • 『Gish〔1991〕』1st
  • Siamese Dream〔1993〕』2nd
  • 『Mellon Collie and the Infinite Sadness〔1995〕』3rd
  • 『Adore〔1998〕』4th

私的に思うのは、グランジブームにのったサウンドの多くのものを現代の耳で聴くのは、よほどの個性を感じるものでないと、淘汰されてしまうような気がします。

1stの『Gish』も2nd『Siamese Dream』も大好きですが、やはり、グランジの範疇を超えた魅力がある3rd『Mellon Collie and the Infinite Sadness』を私的には名盤としたいと思います。

2枚組の大作で、タイトルが示すとおり、叙情感あふれるメランコリックな曲調と激しい曲はどこまでも激しくという、そのバランスが絶妙で、グッとくる曲が数多くあります。

構成についてはビートルズの『ホワイト・アルバム』にインスパイアされたところもあるとのことで、雑多なところもありますが、バラエティに富んだ作品です。

グラミー賞に7部門ノミネートされ、世間的にも認められたアルバムです。 

 

024:Let it Come Down / ジェームス・イハ


スマパンのギタリスト(兼数曲でヴォーカルも)でもある、ジェームス・イハ(James Iha)。

バンドのメインヴォーカルではないのに、ソロとしてリリースしたアルバムで、ここまでの名盤を他に知りません。

私的オールタイムのベスト10に入るぐらいに好きなアルバムです。

  • 『Let It Come Down〔1998〕』ソロ1st

スマパンサウンドを想像して聴くと拍子抜けするほど、ポップでメロディアスなアコースティックサウンドです。

そしてその歌声とメロディアスぶりが群を抜いています。

まさに甘くセンチメンタル(書いていて恥ずかしくなりますが)の一言。

ちなみに2012年には、待ちに待った待望のソロ2作目『Look To The Sky』がリリースされ、歓喜したのが懐かしいです。

こちらも当然名作です。

 

025:Loveless / マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン


シューゲイザーといえばこのバンド、マイ・ブラッディ・バレンタインMy Bloody Valentine)。

2013年に3rd『mbv』をリリースするまで、たった2枚しかアルバムを残していません。その2枚のうち、90年代の傑作が2nd『Loveless』です。

マイブラといえば、オアシス、ジザメリティーンエイジ・ファンクラブプライマル・スクリームやライドなどなど、そうそうたるドル箱アーティストを抱えていたクリエイション・レコーズの所属でした。

そして、このアルバムは、浮遊感ただようノイジーな轟音ギターサウンドを何十にも重ねて、けだるい男女のヴォーカルで歌われる激しくも美しいメロディーで、シューゲイザーの代名詞として、後にたくさんのフォロワーを生んだ大名盤です。

そして、練りに練られたこのアルバム、完成させては解体することを繰り返し、その費用はなんと約25万ポンド(日本円にして約4500万円)とのこと。

それがレーベルを倒産寸前に追い込んだひとつの要因と言われています。

そういった内容と背景とともに重みを感じさせる一枚です。 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。続きもぜひご覧ください。

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