死ぬまで聴き続けたい 私的 90年代 洋楽ロック名盤 100選【51-75】

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リアルタイムで聴いた90年代の「洋楽ロック名盤」を自分の視点で100枚選んでみたいと思います。

世間一般的に知られているメジャーなアーティストと、いわゆるオルタナ、インディー系などをだいたい交互にご紹介していきたいと思います。

1アーティストにつき1枚とし、順不動で思いつくまま、現代の耳で聴いてもまさに名盤といえる死ぬまで聴き続けるであろうアルバムを私的に選びました。

(このブログは以前書いたものを編集してまとめたものです)

 

 

 

 051:XO / エリオット・スミス

別記事でも取り上げている孤高の天才シンガー・ソングライターエリオット・スミスElliott Smith)。

  • 『Roman Candle〔1994〕』
  • Elliott Smith〔1995〕』
  • 『Either/Or〔1997〕』
  • 『XO〔1998〕』

選ぶのは、通受けのする『Either/Or』と悩むところですが、やはり広く親しみやすいと思われるメジャー移籍第一段アルバム『XO』です。

私的にもこのアルバムからハマりました。

憂いのある歌声と、それまでのアコースティックギターやピアノ中心の楽曲をベースとしつつ、よりストリングスなどを取り入れ、サウンドに厚みを持たせた楽曲群はメランコリックで感動的です。

ドラマティックな名曲「Waltz #1」、「Waltz #2」や「Independence Day」などしっとりと聴かせる曲から「Bled White」や「A Question Mark」のようなバンドサウンド色の強い楽曲まで、捨て曲全くなしで全編楽しめます。

 

052:Owsley  / オウズリー

続いては、パワーポップ(ギター・ポップ)を語るうえではずせない、オウズリー(Owsley)です。

  • 『Owsley〔1999〕』

ウィル・オウズリーは元々はリンゴ・スターの息子、ザック・スターキーらとともにザ・セマンティクスというバンドで活躍。

ソロ名義のアルバムとしては1999年のこの一枚と2004年の『The Hard Way』、ダウンロードのみでリリースされた『Psycho / Upside Down』の3作しか残していませんが、残念ながら2010年にこの世を去っています。

特筆すべきはギターサウンドのかっこよさとメロディーの素晴らしさ。

アルバムの枚数が少ないのも、メロディに妥協を許さないところがあるらしく、それも納得の出来映え。

セマンティクス時代の名曲「Coming Up Roses」や「Sentimental Favorite」をはじめ、パワフルな曲からミディアム調の曲まで、珠玉のパワーポップを堪能することができます。

 

053:Nowhere / ライド

こちらのバンドもクリエイション・レコーズの重要バンド、ライド(Ride)。

ライドの中心メンバーである、アンディ・ベルは今ではオアシス、ビーディ・アイのベーシストとしての方が馴染みのある方もいるかもしれません。

  • 『Nowhere〔1990〕』
  • 『Going Blank Again〔1992〕』
  • 『Carnival of Light〔1994〕』
  • 『Tarantula〔1996〕』

名盤として選ぶのはもちろんこの一枚、1st『Nowhere』です。

初期衝動の塊のような圧倒的な1曲目「Seagull」から、美しい清涼感あふれる曲まで楽しめますが、なんといっても最大の聴きどころは轟音ツインギターとツインヴォーカルによる美しいハーモニーです。

マイブラの『Loveless』とシューゲイザーの名盤として人気を2分するこの一枚、ぜひ堪能していただければと思います。

 

054:Magic Hour  / キャスト

元ザ・ラーズのベースで、中心メンバーのひとりだったジョン・パワーが結成したキャスト(Cast)。

  • 『All Change〔1995〕』
  • 『Mother Nature Calls〔1997〕』
  • 『Magic Hour〔1999〕』

ザ・ラーズでの欲求を晴らすかのように弾けるようなサウンドで、世間的な評価もかなり高かった代表作1stはもちろん捨てがたいですが、選ぶのはストリングスやオーケストラを導入し、更なる変化を遂げた3rd『Magic Hour』です。

 ブリットポップの終焉とともに、前作までのようなビッグヒットとはなりませんでしたが、ピクシーズフー・ファイターズを手がけたプロデューサー、ギル・ノートンの影響か、スケール感が増した曲が多く「Alien」、「Hide Away」などはその代表的なところです。

もちろん彼らを知るには、1stから聴くのをおススメします。 

 

055:Different Class / パルプ

ブリットポップブームの主役のバンドのひとつ、パルプ(Pulp)。

  • 『Separations〔1992〕』
  • 『His 'n' Hers〔1994〕』
  • 『Different Class〔1994〕』
  • 『This is Hardcore〔1998〕』

ブリットポップシーンにおいてはオアシスやブラーより少し上のバンドで、下積み期間が長くありました。

選ぶのは、邦題が「コモン・ピープル」の『Different Class』で、バンド史上最も売れたアルバムで、2017年にアメリカのウェブサイトPitchforkが選んだ「ベスト・ブリットポップ・アルバムTOP50」で1位を獲得しています。(Wikipediaより抜粋)

ジャーヴィス・コッカーのシアトリカルなヴォーカルスタイルと「Common People」や「Disco 2000」などエレクトロ・ポップな曲もあり、他のブリットポップ勢とは一味違う大人の魅力を感じます。

私的には当時はそれほどハマらなかったものの、遅れて魅力に気づいた作品です。

「Mis-Shapes」、「Underwear」あたりが特に好きな曲です。

90年代のブレーク後、ブリットポップシーンとともに減速し、2002年に活動休止しましたが、2011年から再始動しています。

 

056:Moseley Shoals  / オーシャン・カラー・シーン

こちらもブリット・ポップシーンで人気だったポール・ウェラーの弟分バンドとして知られる、オーシャン・カラー・シーンOcean Colour Sceneです。

  • Ocean Colour Scene〔1992〕』
  • 『Moseley Shoals〔1996〕』
  • 『Mrchin' Already〔1997〕』
  • 『One From The Modern〔1999〕』

選ぶのは名盤として名高い『Moseley Shoals』です。

モッズ系のバンドの影響を受けたそのサウンドはブルージーかつグルーヴィーで、ソウルフルなヴォーカルはカッコいいの一言

オープニングの「The Riverboat Song」からそのかっこよさは全開で、エバーグリーンな2曲目、3曲目の「The Day We Caught The Train」、「The Circle」の怒涛の流れで完全にノックアウトされます。

アルバム通して佳曲が多く、完成度の高いアルバムです。 

 

057:Metallica / メタリカ

スラッシュメタル四天王の筆頭、メタリカMetallica)。

  • Metallica〔1991〕』
  • 『Load〔1996〕』
  • 『Reload〔1997〕』

名盤としてご紹介するのは、ホワイトアルバムといえばもちろんビートルズ、ブラックアルバムと言えばこの作品ともいえる、『Metallica』です(あくまで私的な感想です)。

当時は賛否を巻き起こしたこのアルバムですが、スラッシュメタルの枠にとどまらず、後にラウドロックなどロックシーンに与えた影響ははかり知れません。

それまでのスピードと複雑な拍子を封印し、重量感のあるグルーヴを重視したそのサウンドは、当時は正直戸惑いましたが、今となっては、それが必然の変化と思わせる普遍性を感じます。

言わずもがなですが、1曲目からゾクゾクする「Enter Sandman」は必聴です。

 

058:1977  / アッシュ

続いては、北アイルランドのバンド、アッシュ(Ash)です。

2018年にアルバム『Islands』もリリースし、この年代のバンドが元気なのは本当に嬉しいことです。

  • 『Trailer〔1994〕』ミニアルバム
  • 『1977〔1996〕』1st
  • 『Nu-Clear Sounds〔1998〕』2nd

名盤としてご紹介するのはブリットポップ期に発表された1st『1977』です。

調べたわけではありませんが、おそらくソニックユースの影響をもろに受けたであろう圧倒的なオープニング曲から始まり、美しい2曲目への流れといい、デビューアルバムとは思えない仕上がり感。

そしてなんといってもこのアルバムを発表した当時、メンバーは驚きの10代。

基本的には若さあふれる激しいギターサウンドとポップなメロディが秀逸で、バラエティに富んでいて、アルバム通して楽しめます。

私的名曲「Lost In You」やカモーン、ジャッキーチェンと連呼する「Kang Fu」など愛嬌があって大好きな曲です。

 

059:Jordan: The Comeback / プリファブ・スプラウト

ネオアコの代表格、プリファブ・スプラウトPrefab Sprout)。

1982年にイギリスでデビューし、90年代には2枚のアルバムをリリースしています。

  • 『Jordan: The Comeback 〔1990〕』
  • 『 Andromeda Heights 〔1997〕』

2枚どちらも捨て難いですが、イギリスのBrit Awardsでもベスト・アルバムにノミネートされ、世間的に評価も高い『Jordan: The Comeback』を選びたいと思います。

このアルバムは名盤2nd『Steve McQueen』でもプロデューサーをつとめたトーマス・ドルビーを迎えて作られており、19曲もある大作となっています。

完璧主義者のパディ・マクアルーンがこだわり抜いた楽曲に捨て曲は一切なく、サウンド的にはシンセサイザーを効果的に用いられ、ポップスともロックともニューエイジともいえるジャンルレスな美しく、儚いメロディに魅了されます。

プリファブ・スプラウトは、私的には歳を重ねるごとにその良さをしみじみと実感できるようになってきています。

 

060:H.M.S. Fable / シャック


80年代にネオ・アコの大名盤『Pacific Street』で知られるペイル・ファウンテンズのリーダーだったマイケル・ヘッドとジョン・ヘッドの兄弟によって結成されたシャック(Shack)。

  • 『Waterpistol〔1995〕』2nd
  • H.M.S. Fable〔1998〕』3rd

選ぶのは3rd『H.M.S. Fable』です。

とにかく青いともいえる瑞々しいエヴァーグリーンなギター・ポップな楽曲からレイドバックしたカントリー/フォーク調の曲まで、いろいろな表情をみせてくれる、バラエティに富んだすばらしい楽曲が目白押しで、本当に痺れる歌声です。

捨て曲一切なしの美メロに酔いしれてほしいと思います。

 

061:The Battle Of Los Angeles / レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン


ミクスチャーロックの雄、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンRage Against the Machine)。

1990年に結成され、90年代に3枚のアルバムをリリースしています。

私的にもっともよく聴いた3rd『The Battle Of Los Angeles』を選びたいと思います。

重量感のあるビートとヘヴィなギターサウンドに、ザック・デ・ラ・ロッチャの切れ味するどい過激な政治色の強いラップがとにかくアツく、オープニングからテンションが上がります。

いろいろ物議をかもすことの多い彼らですが、それもこのバンドの魅力のひとつではないでしょうか。

総合格闘技Prideのオープニング曲で「Guerrilla Radio」が使用されたため、彼らを知ったという方も多いのでは。

私的に好きな「Sleep Now In The Fire」など名曲がひしめいています。

 

062:Green Mind / ダイナソーJr.


アメリカのオルタナティブ・ロックバンドで1997年に一度解散したものの2005年にはオリジナルメンバーで再結成して喜ばせてくれたダイナソーJr.Dinosaur Jr.)です。

  • 『Green Mind〔1991〕』
  • 『Where You Been〔1993〕』
  • 『Without A Sound〔1994〕』
  • 『Hand It Over〔1997〕』

そしてご紹介するのはメジャー・アルバム第一弾となる『Green Mind』です。

アルバムジャケットもなんとも印象的ですが、彼らの持ち味ともいえるノイジーなギターサウンドとポップなメロディが魅力で、さらにはJ・マスシスのしゃがれた独特の声がたまりません。

疾走感あふれる楽曲は気持ちいいですし、アコースティックな曲も実はお手のもの。

ニール・ヤングの影響がかなり強く見られますが「Weld」にインスパイアされたとのこと。

ちなみに元ドラマーということもあり、ベース以外はすべてをこなしたというほぼJ・マスシス個人のようなアルバムとなっています。

 

063:Urban Hymns / ザ・ヴァーヴ


オアシスもコールドプレイのクリス・マーティンも90年代のベストアルバムと挙げるイギリスのロックバンド、ザ・ヴァーヴ(The Verve)。

選ぶのはの彼らの3枚目のアルバム、『Urban Hymns』です。

  • 『A Storm in Heaven〔1993〕』
  • 『A Northern Soul〔1995〕』
  • 『Urban Hymns〔1997〕』

この3枚目をリリースするまでは知る人ぞ知るという存在でしたが、この3枚目で一気にビッグ・アーティストの仲間入りを果たしました。

シングルともなった1曲目の「Bitter Sweet Symphony」はまさに1997年を代表する1曲とも言え、本当によく聴いた名曲です。

バンドは解散と再結成を繰り返していますが、ヴォーカルのリチャード・アシュクロフトのソロアルバムもおすすめです。

 

064:The People Tree / マザーアース


ポール・ウェラーの肝いりでAcid Jazzレーベルからデビューしたイギリスのバンド、マザー・アース(Mother Earth)。

  • 『Stoned Woman〔1992〕』
  • 『The People Tree 〔1994〕』
  • 『You Have Been Watching 〔1995〕』

選ぶのは、そのポール・ウェラーもゲスト参加している2ndアルバム『The People Tree』です。

1stこそアシッド・ジャズっぽかったものの、2ndはロック色が強く、ファンキーなオルガンとファズ・ギターを軸にしたサウンドはグルーヴィーで、ロック、ジャズ、ファンク、ソウルな感じを堪能できます。

ティーヴ・マリオットの影響を感じさせるヴォーカルのマット・ディトンの歌声もソウルフルで最高です。

 

065:August & Everything After / カウンティング・クロウズ


日本での知名度はイマイチですが、本国アメリカでは人気を誇っているバンド、カウンティング・クロウズ(Counting Crows)。

1991年にサンフランシスコで結成され、90年代には3枚のアルバムをリリースしています。

  • 『August and Everything After〔1993〕』
  • 『Recovering the Satellites 〔1996〕』
  • 『This Desert Life〔1999〕』

選ぶのは、1stアルバム『August and Everything After』です。

元々はアコースティック・デュオだったということもあるのか、このアルバムはバンドサウンドはどちらかというと控えめで、楽曲がシンプルなため、よりギターの音色も際立ち、アダム・デュリッツの熱唱系のヴォーカルが、本当にかっこよく胸を打ちます。

少し泥臭くも、カントリーロック調でまさにアメリカン・ミュージックな感じが最高。

1曲目の「Round Here」をはじめ、大ヒットした「Mr. Jones」など名曲が多数収録。

映画『アリー/スター誕生』のブラッドリー・クーパー演じるジャクソン・メインの演奏を見て思い出したのが、なぜかこのバンドでした。

実際はエディ・ベダーを参考にしつつカントリー風にしていったとのことのようでしたが。

 

066:Electro-Shock Blues / イールズ


Eことマーク・オリヴァー・エヴェレットによる変幻自在のプロジェクトで、3人組でスタートしたアメリカのインディー・ロックバンド、イールズEels)。

  • 『Beautiful Freak〔1996〕』
  • 『Electro-Shock Blues 〔1998〕』

選ぶのは、彼らの最高傑作の呼び声が高い2ndアルバム『Electro-Shock Blues』です。

ローファイかつオルタナティブな楽曲スタイルが特徴的。

Eの両親や家族をなくすなどのパーソナルな悲しみをこめた一見静かだったり、重い曲調も暗くなりすぎず、一転ポップな曲やヘヴィーな曲に転じるとグルーヴィで、くせになる独特な歌声と、凝りに凝ったサウンドはリピート必至。

どこかベックにも通じる感じもあります。

「Cancer For The Cure」、「Last Stop: This Town」あたりが特におすすめ曲です。

 

067:Ragger Glory / ニール・ヤング


ロック界のレジェンドの一人で、この時代グランジ・ムーヴメントに多大な影響を与えたニール・ヤングNeil Young)。

非常に多作なアーティストですが、90年代でもアルバムを量産しています。

  • 『Ragged Glory〔1990〕』
  • 『Harvest Moon 〔1992〕』
  • 『Sleeps With Angels〔1994〕』
  • 『Mirror Ball〔1995〕』
  • 『Broken Arrow〔1996〕』

選ぶのは、『Ragged Glory』です。

ニール・ヤング&クレイジーホース名義でリリースされ、ライブレコーディングされており、まさに臨場感あふれる仕上がりとなっています。

ニールヤングといえば、アコースティック・サイドとエレクトリック・サイドで両極端の魅力がありますが、このアルバムはまさしくエレクトリック・サイドを代表する、カントリー調のロックからヘヴィな曲まで捨て曲がなく十分に堪能できます。

特にハードな「F*!#in' Up」や感動的な「Over and Over」、「Days That Used To Be」がおすすめです。

 

068:In The Aeroplane Over The Sea / ニュートラル・ミルク・ホテル


アメリカのインディー・ロックバンド、ニュートラル・ミルク・ホテル (Neutral Milk Hotel)。

オリヴィア・トレマー・コントロールで活動していたジェフ・マンガムのレコーディングプロジェクトとしてスタートしました。

  • 『On Avery Island〔1996〕』
  • 『In the Aeroplane Over the Sea 〔1998〕』

選ぶのは、正式なバンドメンバーを迎え、4人組としてリリースした2ndアルバム『In the Aeroplane Over the Sea』です。

サイケデリック・フォークとも評される彼らのサウンドは、いわゆるバンドサウンドのほかにオルガンやトランペットなども取り入れ、牧歌的な雰囲気もありつつ、パンキッシュでもありつつと非常に音楽性にとんでいて、トムペティを思わせる歌声も最高です。

後のアーケイド・ファイアマムフォード・アンド・サンズらにも通じていると思います。

ピッチフォークが90年代ベストアルバムの4位に選ぶなど音楽メディアをはじめ非常に高い評価を受けた傑作です。

 

069:Into The Sun / Sean Lennon


言わずとしれたあのジョン・レノンの最強の遺伝子を持つショーン・レノンSean Lennon)。

選ぶのは、衝撃のデビューアルバム、『Into The Sun』です。

  • 『Into The Sun〔1998〕』
  • 『Half・Horse・Half・Musician 〔1999〕』ミニ・アルバム

正直2世のアルバムなんてどんなものなんだろうと最初は思ったものでしたが、そんなことを思ってごめんなさいと思うほど、ジョンに引けを取らない素晴らしい才能に溢れた作品です。

ジョンを思わせる部分はもちろんベースとしてありつつ、そこに現代的なエッセンスやグランジを思わせるヘヴィなサウンド、ヴォサノヴァ調の楽曲を取り入れたりと、引き出しの多いアルバムとなっています。

しっとり歌い上げるのはお手のもので、本当に胸に沁みます。

さまざまなユニットで活動していますが、ソロ名義としては寡作ですので、ぜひもっとアルバムをリリースをしてほしいと願います。

 

070:It's Hard to Find a Friend / ペドロ・ザ・ライオン

知る人ぞ知るシアトル出身のシンガーソングライター、デヴィッド・バザンによるソロ・ユニット、ペドロ・ザ・ライオン(Pedro The Lion)。

選ぶのは、1stアルバム『It's Hard to Find a Friend』です。

  • 『It's Hard to Find a Friend〔1998〕』

ホームメイド感たっぷりなほのぼのとしたサウンドで、時に優しく、時にエモーショナルに歌い上げる歌声は本当に最高。

ローファイなサウンドをベースに、フォーキーな曲からパワー・ポップな感じの曲まで、統一された世界観は唯一無二。

後にソロでもアルバムを数枚リリースしていますが、2019年にはペドロ・ザ・ライオン名義で15年ぶりにニューアルバムをリリースしてくれました。

 

071:Post / ビョーク


90年代の歌姫といえばこの人、ビョークBjörk)です。

アイルランド出身で、なんと11歳でソロアルバム『ビョーク』をリリースしています。

オルタナティブ・ロックバンド「ザ・シュガーキューブス」をへて、1993年にソロとして再デビューし、90年代に3枚のアルバムをリリースしています。

  • 『Debut〔1993〕』2nd
  • 『Post 〔1995〕』3rd
  • 『Homogenic〔1997〕』4th

どのアルバムも個性の強いサウンドと独特の歌声で人気を得たビョークですが、選ぶのは『Post』です。

後にどんどん芸術性が高くなっていき少しついていけなくなる部分もあったりしますが、このアルバムはその過渡期ともいれる作品です。

ネリーフーパーやトリッキーも参加してトリップホップやハウスを取り入れたサウンドはバランスがちょうどよく、今聴いてもかっこいいです。

ベティ・ハットンのカヴァーソング「It's Oh So Quiet」も彼女の幅の広さを感じさせます。

このアルバムからシングルも多数ヒットしていますが、それにしてもこれほど聴く人を選ぶ癖の強いアーティストがめちゃくちゃ売れたというのも不思議です。

 

072:The Three E.P.'s /ザ・ベータ・バンド


スコットランドエジンバラ出身で異彩を放っていたザ・ベータ・バンド(The Bata Band)。

  • 『The Three E.P.'s〔1998〕』
  • 『The Beta Band 〔1999〕』

選ぶのは、三枚のEPをアルバム一枚にまとめたその名も『The Three E.P.'s』です。

フォーク、レゲエ、ラップ、ロカビリー、エレクトロニカ、ロックなどさまざまな音楽性を取り入れたサウンドで、カルト的な人気を誇りました。

思い出されるのは映画『ハイ・フィデリティ』でジョン・キューザック扮するレコード店主のロブ・ゴードンが1曲目の「Dry The Rain」をかけて、ベータ・バンドを5枚売るといった名シーン。

最高の一曲です。

 

073:River OF  Dreams / ビリー・ジョエル


ニューヨーク出身でピアノマンといえばこの人、ビリー・ジョエルBilly Joel)です。

ビリージョエルといえば、70、80年代のものすごい活躍、数々の名盤として知られる偉大なシンガー・ソングライターですが、90年代に唯一1枚の名盤を残しています。

  • 『River Of Dreams〔1993〕』

それが『River Of Dreams』ですが、実はビリー・ジョエルはこのアルバムを最後にオリジナル・アルバムを発表していません。

その後ライブは行っているものの半引退状態ですので、現時点ではラスト・アルバムとなっています。

ダニー・コーチマーをプロデュースに迎えた今作で際立つのが、バラードの出来。

「Lullabye (Goodnight, My Angel)」、「Two Thousand Years」は本当に素晴らしい曲です。

それだけでなく、ハードなロック調の「No Man's Land」や「Shades Of Grey」、ピアノマンならではなタイトル曲とバラエティにとんだ内容は、今もまったく色褪せません。

願わくは新たにオリジナル・アルバムを発表してもらいたいと切に願います。

 

074:A Certain Smile, A Certain Sadness / ロケットシップ


アメリカのインディー・ポップバンド、ロケットシップ(Rocketship)。

  • 『A Certain Smile, A Certain Sadness〔1995〕』

ギターポップの裏名盤ともいえるこの一枚、『A Certain Smile, A Certain Sadness』。

疾走感あふれるギターとキーボードサウンドと男女のツインボーカルによるハーモニーがすばらしく、時にマイブラステレオラブを思わせるスペイシーで浮遊感漂うシューゲイザー的な轟音サウンドもまじえ、全曲捨て曲がありません。

1曲目の「I Love You Like The Way That I Used To Do」から持っていかれます。

国内ではトラットリア・レーベルからライセンス・リリースされたコーネリアスお墨付きの名盤です。

 

075:Pilgrim / エリック・クラプトン


ジェフ・ベックジミー・ペイジとともに世界3大ロックギタリストと評され、輝かしい経歴を積み重ねてきたエリック・クラプトンEric Clapton)。

90年代にはアンプラグドによって新たな脚光を浴びました。

  • 『From the Cradle〔1994〕』
  • 『Pilgrim 〔1998〕』

そして、名盤としてご紹介するのは、『Pilgrim』です。

アルバムを通して、メロウな作品で、ギターを弾きまくるというような感じではありませんが、クラプトンの歌声にしみじみと聴き入るようなアルバムです。

ほとんどが打ち込みによるサウンドなので、その分クラプトン独特のギターの音色と声が際立ち、女性コーラスもほどよく彩りを添えています。

特に1曲目「My Father's Eyes」と続く「River OF Tears」が絶品で、この曲だけでも聴く価値があります。

それ以外もボブ・ディランのカヴァーなどを含むミディアムテンポの曲が目白押しです。

かつての作品とは一味違った現代的なクラプトンの魅力を堪能することができます。

また名ライブ・アルバム『アンプラグド』も必聴です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。続きもぜひご覧ください。

 

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