全人類必読とまでは言わないけど、読んだ人はきっと視野が広がる。 21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考 / ユヴァル・ノア・ハラリ

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21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考 / ユヴァル・ノア・ハラリ

 
どんな本?

 

ユヴァル・ノア・ハラリとはいったい何者なんでしょうか。

突然あらわれ、「サピエンス全史」では人類の過去を「ホモ・デウス」では未来を描いてみせてくれた彼の知識に驚かざるをえません。

 

イスラエル生まれの歴史学者にして、哲学者。

オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得しています。

 そんな人類の過去と未来を描いてきた著者が、次に提示してくれたのが現在です。

 

現在進行形の人類と世界のさまざまな難問に、会話のような軽妙さで語り尽くしています。 

 

 

この本の読みどころ

 

もともとは雑誌記事などを再編集したものとのことなので、サピエンス全史と内容がかぶる部分もありますが、5つの章から、タイトルの通り21のことについて語っています。

 

I テクノロジー面の難題

「1 幻滅」「2 雇用」「3 自由」「4 平等」

II 政治面の難題

「5 コミュニティ」「6 文明」「7 ナショナリズム」「8 宗教」「9 移民」

III 絶望と希望

「10 テロ」「11 戦争」「12 謙虚さ」「13 神」「14 世俗主義

IV 真実

「15 無知」「16 正義」「17 ポスト・トゥルース」「18 SF」

V レジリエンス

「19 教育」「20 意味」「21 瞑想」

 

前半は主に、人類が直面しているさまざまな難題について、特にITやバイオテクノロジーに関しては、さまざまなテーマで問題提起されています。

いかに我々が普段目にするニュースや情報からは見えてこない部分や、真実とは異なる部分がたくさんあるかということに気づかされます。

また、グローバルな視点から本質に迫っていくので、遠い世界の話も他人事では済まされない気にさせられます。

 

読んでいて意外に感じられたのは著者の人柄です。

本の内容からいくと上から目線でものを言う人かと思いきや、ぜんぜんそんなことはなく、謙虚で押し付けがましくありません。

また、イスラエル出身でありながら、祖国のことやユダヤ教に対してもしっかり平等にもの申している点にも感心しました。

 

後半にいくにつれてテーマが哲学的になっていくので、思考のフル回転が必要です。

最後の「瞑想」のくだりでは、やはりこの人はただものではないと実感させられました。

 

 今我々が、どう生きなければいけないのか考えさせられる一冊だと思います。

 

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