何度でも読み返したくなる感涙の名作『キネマの神様 /原田 マハ 』はこんな本!※簡単なまとめ。ネタバレなし

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キネマの神様 / 原田 マハ

 

どんな本?

 

原田マハさんの初期の傑作、『キネマの神様』

 

原田さんといえば、今ではベストセラー連発の人気作家ですが、実は作家としてデビューしたのは40歳を過ぎてからというのはご存知でしょうか。

 

まさにバイタリティーのかたまりともいえる方で、その経歴を知ると驚くこと必至です。

もし、その辺の経歴を知らない方は、原田マハさんの公式ウェブサイトのプロフィールをのぞいてみることをおすすめします。

生み出された作品にとって、どんなに経験が血と肉になっているかと驚かれることでしょう。

 

haradamaha.com

 

そんな原田さんの数ある作品の中でも、個人的には実体験が生かされた作品は抜群に面白いと思います。

この『キネマの神様』もその一つで、映画好きだったお父さんとの思い出と、自身が学生時代に映画館でもぎりのアルバイトしていた経験が生かされています。

 

 

40歳を目前にして会社を辞めてしまった主人公の歩。

もう一人の主人公が、趣味は映画とギャンブルという歩の父で、心筋梗塞で倒れ、入院してしまいます。

 

父はマンションの管理人の仕事をしていますが、歩がその代わりをつとめた際、管理人日誌をみつけ、それは実際には十七年分にわたる映画日誌のようなものでした。

歩はそれに触発され、書かずにいられなかったのか名画座で鑑賞した映画について書き、日誌にはさんでおいた。

 

それを、父が映画雑誌「映友」に投稿したのがきっかけで、歩は編集部に採用され、ひんなことから父の映画ブログがスタートすることに。

 

 

この本の読みどころ

 

この小説の良さはまさに、そのブログの内容にあるといっても過言ではないと思います。

まさにブログのお手本ともいえるような見事な文章。

逆に言うと、それ以外のストーリーに関しては多少都合がよすぎたり、物足りない部分があったりしますが、それらをあまりあるぐらいに補ってくれています。

 

そして、そのブログが数々の奇跡をまきおこすのですが、それは読んでからのお楽しみです。

最後はまさに映画を観終わり、エンドロールを眺めているかのような余韻にひたることでしょう。

 

映画愛にあふれた、映画好きにはたまらない傑作です。

 

 そしてこの本のもう一つの読みどころは、片桐はいりさんの解説ではないでしょうか。

彼女もまた映画を心から愛するひとり。

 

映画が好きな人なら彼女の著書『もぎりよ今夜も有難う』も必読です。

 

 

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