medium 霊媒探偵城塚翡翠 / 相沢 沙呼
どんな本?
例えば数学の問題は、答えだけ書いてもその過程の解式を書かなければ正解になりません。
犯罪も犯人が誰かはわかっていても、その証拠を解き明かさなければ、逮捕することはできません。
つまり、この小説は自称霊媒士の力で、犯人が誰かはわかるけど、それだけでは逮捕できないので、数々の事件を解決してきた推理作家と協力しながら証拠を探して謎を解き明かしていくという、4つの事件をあつかった4章からなる作品です。
著者の相沢 沙呼(さこ)さんは名前からしててっきり女性かと思いきや、実は男性です。
「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇
「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング
「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー
とミステリーランキング三冠1位を獲得し、さらに
2020年本屋大賞にもノミネート!
これは読まないわけにはいかないと読んでみましたが、ちまたで言われているように絶対ネタバレ禁止の、想像を超えたラストが待っていました。
この本の読みどころ
私は、一切情報を入れないようにして読みました。
正直、なんかぼやっとした展開だな、物足りないなあと最後の章まではそう思っていました。
しかし、実はそれらすべてが、伏線でした。
ラストはある程度こうくるのでは?と想像していましたが、しっかり裏切られました。
そうきたか、と。
以上。
気になった方は、ぜひこれ以上情報に触れずに読むことをおすすめします。
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