2年連続ミステリランキング1位は伊達じゃない!『メインテーマは殺人 / アンソニー・ホロヴィッツ』はこんな本!※簡単なまとめ。ネタバレなし

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メインテーマは殺人 / アンソニーホロヴィッツ

 

どんな本?

 

現在海外ミステリー作家の中で飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を見せているのが、英国の小説家・アンソニーホロヴィッツさんです。

前作カササギ殺人事件』で各ランキング、賞で7冠を達成し、なんと本作で2年連続で年末ミステリランキングを制覇

「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい!」の海外部門で1位を獲得しており、同じ作家の作品が2年連続で4冠となるのは、史上初の快挙です。

 

前作は、アガサ・クリスティへのオマージュ作品でしたが、本作は、まさしくコナン・ドイルの「ホームズ&ワトソン」の形式をなぞらえています。

ただし、そこは並の作家とは一味違います。

ワトソンのような役割をつとめるのは、なんと作者自身なのです。

 

この本の読みどころ

 

自らの葬儀の手配をした資産家の婦人がその矢先に絞殺されるところから物語は始まります。

警察に事件を解決するために協力を依頼された元刑事のホーソーンは、なんと著者自身にこの事件の行く末を本にしようと持ちかけてきて、共に捜査していくことになるのですが。

 

この本は、著者の現実と、虚構が入り乱れいています。

過去の作品の遍歴や出来事なども織り込まれており、映画制作の打ち合わせで、なんとあの誰もが知っている世界的な映画の巨匠監督たちが実名で登場します。

そのほかにも実名の映画作品や本のタイトル、著名人の名がちらほら。

最近の作品で実名で登場する作家といえば、ミシェル・ウェルベックを思い浮かべますが、一つの形式としてブームになりつつあるのでしょうか。

 

ホームズの役割をつとめる元刑事のホーソーンは、まさにホームズばりの観察力を発揮し、真実を探り当てていく様子には、思わずにやりとしてしまいます。

 

著者が実名で探偵の記録者を務めるという斬新な部分と、ミステリーとしては王道中の王道でフェアプレイに徹しているので、久しぶりに目新しく、まともなミステリーを読んだという満足感が得られました。

しかもこの作品、すでにシリーズ化されることとなっていて、10作か11作を予定しているとのこと。

 

あぁ、やっぱりミステリー小説は最高です。 

 

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