傑作!時代ミステリー小説『ぼんくら / 宮部 みゆき 』はこんな本!※簡単なまとめ。ネタバレなし

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ぼんくら(上・下) / 宮部 みゆき

 

どんな本?

 

宮部みゆきさんは本当にすごい!

時代ものを書かせても超一級。

そんな時代ものの中でも抜群に面白いのが、ちょっと古い作品ですが時代ミステリーの『ぼんくら』シリーズです。

 

物語の舞台は、深川の鉄瓶長屋と呼ばれる長屋が舞台です。

長屋の持ち主は、築地の湊屋総右衛門。

その長屋には、八百屋や煮売屋、魚屋、駄菓子屋などが並んでいますが、なぜかひとり、またひとりとだんだん店子(入居者)が減っていきます。 

なぜ、店子が減っていくのか、長屋でいったい何が起こっているのか?

 

この本の読みどころ

 

この本はちょっと変わった構成になっています。

 八百屋の息子が何者かに殺される話、桶職人の権吉が博打に狂って娘のお律が売られそうになる話など、前半は一話完結で、連作集かと思ってしまいます。

しかし、その一話ごとの事件がすべてひとつの理由でつながっており、上巻の終盤からは長いパートになって、その一連の事件の謎解きがはじまっていきます。

主役で風采があがらない感じの同心(巡回、治安維持にあたる役人)・井筒平四郎と、その甥でなんでも計らないと気が済まないというちょっと変わった美少年・弓之助が事件の陰謀の謎にせまっていきます。

もし時代小説が苦手な人でも、舞台が江戸というだけで、とても読みやすく普通のミステリーと変わらず読むことができる傑作だと思います。

 

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