ライブハウスってやっぱり熱いです。『ブードゥーラウンジ / 鹿子 裕文』はこんな本!

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ブードゥーラウンジ / 鹿子 裕文

  

どんな本?

こんな方におすすめ:ロック好き、青春、家族の絆もの、ノンフィクションが好きな方へ

 

この本のタイトルをご覧になってローリング・ストーンズに関する本かと思ったあなた、きっとロックがお好きな方ですよね。

残念ながら、この本はローリング・ストーンズの本ではありません。

でも、ある意味ローリング・ストーンズ以上に熱い人たちの物語かもしれません。

 

物語の舞台は、福岡市中央区にある天神という街のライブハウス、その名も「ブードゥー・ラウンジ」。

その場所で日夜繰り広げられるエキサイティングな様子や、ライブを主催するボギーさん、彼の弟でミュージシャンのオクムラユウスケさんを中心とした物語が描かれています。

『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』の著者が描く、傑作ノンフィクション・エンターテインメントです。

 

この本の読みどころ

この本を読んで思うのは、今をときめくアーティストもライブハウスがなければきっと出てこなかった人たちっていっぱいいただろうなということでした。

ライブハウスはある意味、学校の放課後の延長のように、バカ騒ぎを楽しむ場所でもありながら、音楽が好きな人が情熱を傾ける大切な場所でもあります。

正直、私はこの本に出てくる多数のアーティストのことは知りませんが、音楽にかける熱量のようなものは十分、読んで感じられました。

主催レーベルがヨコチンレーベルというぐらいなので、下ネタが飛び交いますが、内容はいたって真剣。

情熱をもってなんでもやり続ける人はすごいと実感させられます。

さらには、ふりかかる人生の非情さに胸が締め付けられる部分も。

テレビには映らない

ラジオでは流れない

電波の届かぬ所で

革命の音が鳴っている

ライブハウスとは、まさにそんな熱い場所だと思い知らされます。

ツイッターのタイムラインには、閉店に納得がいかない人たちのツイートがしばらくのあいだ投稿され続けた。「今までありがとう」のひと言で、きれいさっぱり片づけることができる人たちは、きっと他にいくらでも居場所がある人たちなのだろう。

コロナ禍とはまったく別の文脈ですが、今の状況にあてはまるかのような内容であり、ライブハウスに限らず守りたいという大切な場所ってそういうことだよな、と胸が熱くなります。

 

鹿子さんの『へろへろ』を読んだことがある方はご存知かもしれませんが、その誕生秘話やそのイラストを描いたボギーさんの息子モンド君ももちろん登場しています。

ちなみに、イラストはそのモンド君の作品。これもまた継続することの凄みがまざまざと感じられます。味ありすぎ。

 

いい歳した大人たちの青春物語に、胸を熱くさせられること必死。

興味のある方はぜひ。

 

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