「辻村深月さん絶賛!!」という本を読んでみた。『虹いろ図書館のへびおとこ / 櫻井 とりお』はこんな本!(ネタバレなし)

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虹いろ図書館のへびおとこ / 櫻井 とりお

  

どんな本?

 

辻村深月さん絶賛!!”

帯に書かれたその文字を目にし、これは間違いないのではと思い、読んでみました。

結果、まさにその言葉どおりの読後感。

いわゆるヤングアダルトもので、ひらがな多め、文字大きめですが、児童向けってこんなにヘビーなの?というぐらい、見た目に対する偏見やいじめに切り込んでいます。

児童向けというよりは、大人が率先して読む内容かもしれません。

物語の舞台は図書館ですが、著者は公立図書館で司書として務めながら、小説を書き続けているとのことで、その経験がつまっているのだと思います。

 

内容

 

いじめがきっかけで学校に行けなくなった、小学6年生の火村ほのか。たどり着いたおんぼろ図書館でみどり色の司書、謎の少年、そしてたくさんの本に出会い、ほのかの世界は少しずつ動き出す!

こころを彩る感動の物語。世界一美しいラストが、あなたを待っています。

第1回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作。

Amazon「BOOK」データベースより)

 

 

この本の読みどころ

 

辻村深月さんの傑作『かがみの孤城』の逃げ場は鏡の中でしたが、本作の主人公の逃げ場は、図書館。

物語の当初は、主人公に対するいじめや家庭にふりかかる数々の問題で、はっきりいって読んでいてつらすぎると思ってしまいました。

また、ポジティブに振舞っている姿がよけいに切なくなります。

それでも、図書館と、“へびおとこ”と心ないあだ名をつけられている司書のイヌガミさんのおかげで、だんだん救われていくのですが、その数々のエピソードがグッときます。

特に、イヌガミさんの多くを語らずとも、そっと見守るその姿に真の優しさを感じました。

偏見などに対する考え方は哲学的ともいえるものがあり、深く考えさせられます。

 

さらにこの本の優れているところが、実際の児童書のブックガイドの役割も果たしているということ。

まさに司書の方がおすすめするものなので、読みたい本がたくさんありました。

特に、かの有名な指輪物語

これは映画『ロード オブ ザ リング』を観る前に読むのがオススメとのこと。

残念ながら、私は読む前に映画を観てしまった。

もし、まだ映画を観ていないラッキーな人は、ぜひ本から。

 

 

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