学生時代にこんな本を読みたかった!『砂漠 / 伊坂幸太郎』はこんな本!(ネタバレなし)

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砂漠 / 伊坂幸太郎

  

どんな本?

 

まずは、この小説のキーワードをあげたいと思います。

「麻雀」「ボウリング」「合コン」「超能力」「キックボクシング」「ラモーンズ

伊坂さんが、大学生の青春小説を描くとこんなキーワードが渾然一体となります。

 

大学で出会った5人の男女。

それぞれ北村、西嶋、東堂、南(東西南北が苗字に入る4人)+鳥井(これは風見鶏的なことなのでしょうか?)、その他、幹事の莞爾(かんじ)など、記号化されたわかりやすい人物構成。

この5人の青春模様を、事件や超能力対決など数々のトラブルに巻き込まれながら、恋愛を絡めて成長を描いていきます。

 

この本の読みどころ

 

大学生活を「春」「夏」「秋」「冬」、そしてエピローグの「春」、この5章にわかれて物語を構成。それぞれ各章で大きな出来事が起こります。(時間軸はちょっとしたトリックになっているのでお楽しみ)

 

社会に出ることを砂漠とするならば、大学生活はまさにオアシス。

無意味ともいえることに情熱をそそげられる大切な期間でもあると思います。

 

それぞれ癖のある5人だけど、その中でも特に変わり種がパンクロック好きの西嶋。

麻雀やボウリングなどに情熱をそそぎ、ジョー・ストラマーとジョーイ・ラモーン亡き後のパンクロック精神を受け継ぎ、そんな砂漠に雪をふらせると豪語します。

その生き様は真似したくてもなかなかできない、そんなかっこ良さがあります。

 

章を追うごとに、それぞれが傷ついたり、困難を乗り越えて成長をみせていく姿に爽快感を味わえます。

この本を学生時代に読める人は幸せですね。

 

 

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